Jリーグ 栃木SC

J2栃木声明内容の矛盾指摘する声も。水戸の決起集会巡り議論白熱

栃木SC 写真:Getty Images

 栃木SCは6日、先月26日に行われた明治安田生命J2リーグ第32節・水戸ホーリーホック戦における「決起集会」について声明を発表。スタジアム内応援エリア(ゴール裏自由席内)以外での応援・鳴り物に関するルールを明記したが、ネット上では栃木SCの対応を巡り議論が白熱している。

 カンセキスタジアムとちぎで開催された栃木対水戸(北関東ダービー)では、試合前に栃木のダンスパフォーマンスチーム『SCチアーズ』やスクール生によるパフォーマンスイベントが開催。しかし同時間帯で水戸サポーターがビジター応援席近くの場内コンコースで決起集会を実施。ネット上で「音楽が聞こえない」「スクール生がかわいそう」などの声が上がっていた。

 この問題をうけて、栃木は6日に「スタジアム内応援エリア(ゴール裏自由席内)以外での応援・鳴り物の利用について」と題した声明を発表。当時の状況について以下のように説明している。

 「決起集会が実施されたタイミングではピッチ上でイベントが実施されておりましたが、これまではイベント中の決起集会について、当クラブ側から細かく制限を設けることができておらず、水戸戦においては決起集会の実施を事前に把握することができておりませんでした」

 その上でクラブはイベント開催に尽力した関係者に謝罪。「今後、当クラブが開催する公式戦において、スタジアム内ならびに周辺で行われる応援エリア以外での集まっての応援・鳴り物の利用につきましては、警備・誘導体制の確保及び、ピッチ内イベントへの影響が起きないように、当クラブへ事前申請を頂くよう観戦ルールに加えさせていただき、その周知に努めてまいります」としている。

 この声明内容には「いくらダービーとはいえ配慮すべきことはある」「決起集会やめてほしい」といったコメントが寄せられている。ただ一方で「決起集会の現場に栃木SCのスタッフがいた」「スタッフが止めるべきだった」と声明文の矛盾を指摘するSNSユーザーも。一部ファン・サポーターが「水戸だけ悪者扱いなの?」と投稿するなど、栃木側の対応の妥当性を巡り論争が繰り広げられている。

 それでも「どっちが悪いとかの問題ではない」「リスペクトを持ってお互い気持ち良く試合を迎えたい」「大切なのは次に活かすこと」と、論争の収束を望む声も上がっている。