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川崎加入前の三笘薫を門前払い。アンデルレヒト元幹部「移籍金安いのに…」

三笘薫 写真:Getty Images

 日本代表MF三笘薫は、プレミアリーグ(イングランド1部)ブライトンの主力選手として活躍。川崎フロンターレのトップチーム加入1年目から結果を残していただけに、ベルギー1部アンデルレヒトは筑波大学時代から三笘獲得のチャンスを伺っていたようだ。

 筑波大学出身の三笘は2020年、川崎に加入。プロ1年目からリーグ戦30試合出場で13ゴール12アシストをマークするなど、J1制覇に大きく貢献。翌年にはU24日本代表の一員として東京五輪の舞台でプレーすると、大会終了後に川崎からブライトンへの完全移籍が正式決定。当時はイギリスでの労働許可証基準を満たしていなかったため、ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)へレンタル移籍となったが、1年でブライトンに復帰している。

 三笘がプレミアリーグの舞台で活躍する中、アンデルレヒトのスカウトであるヘンリク・アンデルセン氏が「幻の三笘獲得」を告白。ベルギー紙『Het Nieuwsblad』のインタビューで、以下のようなコメントを残している。

 「一度、トーナメントで彼のプレーを見たことがある。彼のスピードとテクニックにはすぐに感銘を受けたよ。当時、彼はまだ日本の大学チームにいた。手頃な移籍金で獲得可能だったけど、アンデルレヒトは(三笘獲得に)興味を示さなかったんだ。その後、ユニオンSGやブライトンでの活躍を見るとね…」

 なおアンデルレヒトは2019年夏から3シーズンにわたり、バンサン・コンパニ氏がトップチームを指揮。当時のアシスタントコーチであるクレイグ・ベラミー氏は、横浜F・マリノスを率いていたアンジェ・ポステコグルーをコンパニ監督の右腕として招へいする計画があったことを明かすなど、同クラブと日本サッカー界の繋がりを語っていた。