スペイン代表FWアンス・ファティは今月1日、ラ・リーガ(スペイン1部)バルセロナからプレミアリーグ(イングランド1部)ブライトンへレンタル移籍。現地識者が日本代表MF三笘薫の起用法に触れながら、バルセロナのシャビ監督とブライトン率いるロベルト・デ・ゼルビ監督の手腕を比較している。
ファティはバルセロナで「10」番を背負っていたが、スタメンでの出場機会が限定。複数クラブが新天地候補に挙がる中、移籍市場最終日になってブライトンへ1年レンタルにより加入している。また米メディア『ジ・アスレチック』の報道によると、本人はバルセロナ残留を望んでいた模様。しかしシャビ監督が先月30日、本人に対して他クラブで出場機会を確保することの重要性を訴えたという。
ファティは左サイドを主戦場としており、ブライトンの主力選手である三笘とポジションが被る。両選手の起用法に注目が集まる中、ベルギー国内有数のサッカー実況アナウンサーであるフィリップ・ヨース氏は以下のように自身の見解を述べている。
「個人的な意見だが、デ・ゼルビは世界トップの監督だ。ブライトンは素晴らしいサッカーをしている。ファティを獲得したとはいえ、デ・ゼルビは三笘を(スタメンから)追い出すようなことはしないはずだ」
その上でヨース氏は「デ・ゼルビはひとりの監督として、すでにシャビ以上のものを証明している。だからファティはバルセロナよりも優れたクラブに行くことになるんだ」と、両指揮官を比較。
「ファティがこの一歩を踏み出すのは良いことだと思う。彼は世界有数のクラブから、まだスペイン国内で誰も知らないようなクラブへ移籍することによって、コンフォートゾーンから出ようとしているんだ」と、ファティの決断を高く評価した。
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