韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督は21日に行われた取材に対し、10月にフィリップ・トルシエ監督が率いるベトナム代表を招いて国際親善試合を実施する計画を明らかにした。
韓国メディアは「強豪と試合したかったのに、なぜベトナム?」と見出しをつけて報じるなど、協会のマッチメイクに不満を持っているようだ。最新のFIFAランキングでは韓国が28位。一方のベトナムは95位で格下に当たる。なお、韓国が東南アジアの国と親善試合を行うのは32年ぶりのこと。
計画では、韓国代表は9月8日にアウェイ(カーディフ)でウェールズ代表と親善試合を実施する。これは韓国にとって、アウェイで行う5年半ぶりの欧州国との親善試合。その後、韓国代表は英国ニューカッスルに移動して、9月13日にサウジアラビア代表と親善試合を行う。
さらに、10月13日にはチュニジア代表を韓国に招いて親善試合を実施。ベトナム代表との親善試合は10月17日の開催を予定している。ベトナムサッカーと韓国サッカーは近年、密接な協力関係を築いており、今年初めまでは、韓国人のパク・ハンソ監督がベトナム代表を指揮していた。
韓国メディアは、パク監督時代に目覚ましい飛躍を遂げたベトナム代表を評価しつつも、同監督が去った現ベトナム代表には以前ほどの力がないと分析し、韓国の相手ではないとしている。
これに対しクリンスマン監督は「韓国はアジアカップ制覇を目指しており、ベトナムとの親善試合は目標達成に必要なもの」と述べ、「自分たちより弱い相手との対戦を希望したことはないが、現時点では最適なマッチメイク。来るワールドカップ予選とアジアカップに向けてアジアの国との試合が必要であり、その中からベトナムを選んだ」と説明した。
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