甲子園が連日酷暑に見舞われる中での全国高校野球選手権大会開催は、度々議論の対象となっている。そんな中、炎天下でのJリーグ公式戦開催も話題に。かつて湘南ベルマーレや大分トリニータでプレーしていた馬場賢治氏が「命の危険」を訴えるなど、警鐘を鳴らした。
地球温暖化の影響で気温上昇が顕著である中、近畿地方では35度を超える猛暑日が続いている。それだけに甲子園での夏の高校野球開催には、一部から否定的な意見が。今大会から5回終了後に10分間の「クーリングタイム」が設けられるなど、高校球児の熱中症対策に乗り出しているが、それでもネット上では「ドーム球場での開催」や「開催時期の見直し」などを求める声が多い。
そんな中、奈良市のロートフィールド奈良(鴻ノ池陸上競技場)では、今月13日に明治安田生命J3リーグ第22節・奈良クラブ対カマタマーレ讃岐が開催。Jリーグ公式サイトの情報によると、15:03キックオフの一戦では「38.5度」と人間の体温を超える気温が観測されたという。
それだけに馬場氏は自身のX(旧ツイッター)で「もう一度改めないとですね」と切り出すと、「声出しが戻って応援してくれる人の安全も確保出来ないと思う」
「大学サッカーも11時とか15時とかに普通に公式戦やるけど、水分補給とか体調確認したりとか身体冷やすサポートしたりとかサッカー以外の気にしなきゃいけないことが多すぎて、これはやっていいのか?って思う」と投稿。プロ・アマチュア問わず炎天下での試合開催に否定的な見解を示した。
奈良クラブは先日、今年7月から来年1月にかけてロートフィールド奈良の照明設置工事を行うと公式発表。予定通り工事が進めば、来季以降は真夏の炎天下でホームゲームを開催する必要がなくなる。
しかし讃岐戦の炎天下開催には、馬場氏以外にもSNSユーザーから厳しい声が。中にはホームスタジアムにナイター照明が設置されていない状況で、昨年9月にJ3クラブライセンスを交付したJリーグの判断を疑問視するファンもいる。
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