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清水の収入1億円超?ブレンビー鈴木唯人獲得に現地紙「多くのサポが疑問」

鈴木唯人 写真:Getty Images

 U22日本代表MF鈴木唯人は、今年6月末でリーグアン(フランス1部)ストラスブールを期限付き移籍期間満了により退団。一旦清水エスパルスに復帰したが、デンマーク1部ブレンビーIFへ完全移籍する模様。清水は同選手をストラスブールへ完全放出する場合よりも、多くの収入を得るようだ。

 鈴木は今年1月に清水からストラスブールへ期限付き移籍。4月16日のアジャクシオ戦で1ゴールと鮮烈デビューを飾ったが、その後はリーグ戦でわずか2試合の出場に終わり、わずか半年で退団。清水復帰後はリーグ戦3試合でプレーしていたが、日本国内でブレンビーIFへの完全移籍がほぼ決定。清水は今月8日に「海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のために、9日からチームを離脱する」と公式発表している。

 鈴木の去就はデンマーク国内でも数日前から報じられている。その中、デンマーク紙『エクストラ・ブラデット』は、ブレンビーIFが同選手の獲得で清水に移籍金500万クローネ(約1億1000万円)を支払うとリポート。

 フランスメディア『Alsa Sports』が今年6月、清水とストラスブールの取引内容について「鈴木には45万ユーロ(約6700万円)の買い取りオプションが含まれている」と伝えていたことを踏まえると、清水はストラスブールへ完全放出した場合と比べて1.5倍の収入を得ることになりそうだ。

 また『エクストラ・ブラデット』は、鈴木が川口能活氏、橋本卓氏につづきデンマーク国内クラブでプレーする3人目の日本人選手であることを紹介。「多くのブレンビーIFサポーターは、センセーショナルな経歴を持たない鈴木の獲得に疑問を抱いている」と、現地の反応もあわせて伝えている。

 ブレンビーIFはデンマーク1部リーグ11度の優勝を誇る強豪であり、元ヴィッセル神戸所属選手のミカエル・ラウドルップ氏をはじめ多くのデンマーク代表選手を輩出。ただ2022/23シーズンは首位コペンハーゲンから勝ち点15差の5位に終わると、今季もここまでリーグ戦で1勝2敗とやや出遅れている。

 パリ五輪出場を目標に掲げている鈴木には、ブレンビーIFサポーターを納得させるだけのパフォーマンスが求められる。