
坂元とコベントリーの相性は?
坂元は9分間のアディショナルタイムがある中、トップ下のパルマーと交代で出場。そのまま同じポジションに入るが、引いて守るレスターを相手に背中を向けてボールを受けるので精一杯となり、前を向いてスペースに走り込む得意のプレーは見られず。持ち味の切り返しやスピーディなドリブルは一度しか披露できなかった。その後も相手選手との競り合いで負けたり、周囲との連携もスムーズにいかなかったりと課題が多く、イングランドデビューはほろ苦いものとなった。
しかし、小柄な坂元に大柄な相手ディフェンダーとの競り合いで勝つことを期待する方が無理な話だ。コベントリーが坂元を獲得したのはフィジカル面での強さではないだろう。昨シーズンはロングボールを供給しても得点に繋げられないなど、フィニッシュの精度で課題があったコベントリー。坂元には速攻のチャンスにスピードのあるドリブルで駆け上がり、相手を翻弄する切り返しで決定機を演出することが期待されているのは明らかだ。
守備重視のコベントリーではあるが、スピードのある坂元と相性が悪いわけではない。今回の試合ではトップ下に入ったが、ロビンズ監督も坂元の適正が右サイドであることは承知の上だと思われる。今後は[3-4-3]の布陣で右シャドーに入り、ワントップにライトなどのポストプレーに優れた選手が入れば相手にとって危険なプレーが増えそうだ。
ロビンズ監督はプレシーズンから新加入選手を徐々に馴れさせていく方針を示していたため、開幕戦で新選手が3人も起用されたのはやや驚きだった。しかし、試合後のインタビューで「相手はプレミアリーグのチームだった。シーズンはまだ始まったばかり。リーグは1試合だけでは決まらない」と語っていたように、長期的な視点でのチームづくりを考えている。
次節はホームで古豪ミドルズブラとの対戦を控えているコベントリー。レスターとの初戦で浮き上がった課題が解消されれば、坂元もより活きたポジションでのプレーが増え、初白星を獲得することができるだろう。

チャンピオンシップでプレーするその他の日本人選手
三好康児(バーミンガム・シティ)
FW三好康児が所属するバーミンガム・シティは8月5日、アウェイでスウォンジー・シティと対戦し1-1で引き分けた。三好はベンチスタートとなり、85分に投入されイングランドデビューを果たしたものの決定機を演出できず。三好が交代したMFシリキ・デンベレも新規加入の選手だが、左サイドで先発しゴールを奪うなどの活躍を見せ、序列はデンベレの方が上であることが示唆された。バーミンガムは次節8月12日、ホームにプレミアからの降格組リーズ・ユナイテッドを迎える。
中山雄太(ハダースフィールド・タウン)
DF中山雄太が所属するハダースフィールド・タウンは8月5日、アウェイで3部からの昇格組であるプリマス・アーガイルと対戦し1-3で敗れた。中山はベンチ入りしたものの、出番はなかった。ハダースフィールドは同試合[4-2-3-1]を採用。これまで3バックを中心に、中山を左ディフェンダーとして起用していたが、今後4バックがメインとなれば中山の起用法にも影響を及ぼしそうだ。
2023/24シーズンも始まったばかり。海外クラブに所属する日本人選手の活躍に期待したい。
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