Jリーグ 名古屋グランパス

浦和サポ暴徒化に名古屋OB激怒「スタジアム行かない方が良い」FC東京に言及も

高木義成氏 写真:Getty Images

 浦和レッズは今月2日の天皇杯4回戦・名古屋グランパス戦で0-3と敗北。ピッチ乱入、緩衝帯突破、名古屋ゴール裏への殴り込みなど浦和サポーターの暴徒化が波紋を呼ぶ中、名古屋OBも浦和サポーターの愚行に対する怒りを爆発させた。

 CSアセット港サッカー場で開催された一戦では、試合後に多くの浦和サポーターがピッチに乱入。警備員やスタッフの制止を振り切って緩衝帯を破壊したほか、名古屋サポーターの横断幕を強奪。一部で両クラブサポーターによる殴り合いも発生。警察が出動するなど、30年のJリーグ史で例を見ない騒動に発展している。

 浦和サポーターの行為に対しては、ツイッター(現X)上では怒りの声が噴出。天皇杯の主催者であるJFAやJリーグに対して、違反行為に及んだ人物の特定や「天皇杯の参加資格停止」「無観客試合の開催」「サポーター団体の解散」を求めるSNSユーザーが多い。

 そんな中、かつて2010年から6シーズン名古屋に在籍していた高木義成氏も自身のツイッターアカウントを更新。「港サッカー場は悪くないやろ」と切り出すと、「選手も悪くないやろ。試合というのは結果が出るものだから。ましてや今日はカップ戦。勝敗が、必ずつくんだから。そこに向けて選手含むチームとして全力でプレーするんだから」と、完敗を喫した浦和イレブンを擁護。

 その上で、同氏は違反行為に及んだ浦和サポーターに対して、以下のような厳しいメッセージを送るとともに、サポーター問題で揺れる日本サッカーの現状を嘆いた。

 「応援を履き違えてはいけない。やってはダメなことも分からないならスタジアムに行かない方が良い。ルールの中でみんな一喜一憂してるんだから。サッカーをバカにするのもいい加減にして欲しい。暴動、暴力、花火…いつからこうなってしまったんだろうか」

 サポーターの問題行動では、先月12日開催の天皇杯3回戦・FC東京対東京ヴェルディでの出来事が記憶に新しい。この一戦では、味の素スタジアム周辺にある「TOKYO GREEN」と書かれた「スーパースポーツゼビオ調布東京スタジアム前店」の案内看板に何者かが卵を投げつける事案が発生している。

 くわえてキックオフ前には、FC東京の一部サポーターがゴール裏で花火を打ち上げるなど、JFAの定める「試合運営管理規定」に違反する行為をとっていた。これらの問題をうけてJFAは先月28日、当該サポーター4名に対して無期限入場禁止処分を科したと公式発表している。