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橋本拳人がウエスカ残留へ。幹部「ビザ発行待ち」神戸・FC東京復帰は消滅

橋本拳人 写真:Getty Images

 日本代表MF橋本拳人は昨季、国際サッカー連盟(FIFA)の特例によりロシア1部ロストフとの契約を一時停止し、スペイン2部SDウエスカでプレー。FC東京やヴィッセル神戸へ復帰する可能性が取りざたされたが、ウエスカ残留が確実と現地で報じられている。

 橋本はロストフとの契約を2024年6月まで残す中、ロシアのウクライナ侵攻をうけての特例措置により昨年3月末から7月にかけて神戸でプレー。7月中旬に1年契約でウエスカへ加入すると、2022/23シーズンはリーグ戦42試合中33試合に出場するなど、中盤に欠かせない存在となっていた。

 同選手の去就について、スペイン紙『スポルト・アラゴン』が今月18日に「彼はウエスカに残留せず、神戸へ移籍する」とリポート。しかしスペイン紙『アス』は24日になって「橋本はウエスカ残留を望んでおり、神戸とFC東京のオファーを断った。ウエスカも彼との再会を望んでいる」とした上で、残留の条件として「ロストフとの契約解除」をあげていた。

 そんな中、ウエスカのアンヘル・マルティン・ゴンザレスSD(スポーツディレクター)は、橋本の残留が既定路線であることを明言。『スポルト・アラゴン』のインタビューで、以下のようなコメントを残している。

 「橋本の場合、すべての交渉がとても順調に進んでいる。我々は書類手続きやビザの発行を待っているところだ。彼はできるだけ早くここに戻って来るだろう」

 ウエスカはMFダビド・ティモール、MFパブロ・トメオの2選手が退団。中盤の選手層に不安を抱えていたが、『スポルト・アラゴン』は「橋本の残留が、ウエスカが中盤を締めくくる補強になる」と綴っている。