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田中碧、遠藤航所属シュツットガルト移籍へ障害「移籍金5億円未満も…」

田中碧 写真:Getty Images

 ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧に、MF遠藤航ら擁するブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト移籍の可能性が浮上。MF長谷部誠所属アイントラハト・フランクフルトも新天地候補に挙がる中、現地メディアがシュツットガルト移籍にむけての問題点を指摘している。

 田中は先月、デュッセルドルフ幹部に対して今夏退団を申し出たとみられている。また英紙『テレグラフ』はウェストハム・ユナイテッド、フラム、イングランド2部降格クラブであるレスター・シティからの関心を報じていた。ただドイツメディア『キッカー』が24日に伝えたところによると、シュツットガルトやフランクフルトも田中獲得に興味を示しているという。

 そんな中、ドイツメディア『フースバル』はシュツットガルトが田中を獲得する可能性について特集。500万ユーロ(約7億8000万円)の契約解除条項が今年5月末に失効したことに触れた上で「移籍金について自由に交渉できる」としている。

 一方で英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版は先月、シュツットガルトの厳しい財政状況を紹介すると、「シュツットガルトは今年夏の選手売却で4000万ユーロ(約62億円)の収入確保を目指している」と伝えていた。

 それだけに『フースバル』は、シュツットガルトの選手売却が進んでいない現状を指摘。「シュツットガルトは今夏での移籍金獲得を目指しているが、現時点ではほど遠い状況にある。現有戦力の放出が実現する前に、田中獲得へ移籍金を支払うかどうかはまだ分からない」と見解を披露。田中の移籍金は300万ユーロ(約4億7000万円)とみられているが、獲得に動かない可能性もあるようだ。

 田中は2021年に川崎フロンターレからデュッセルドルフへ移籍。2022/23シーズンは序盤から先発での出場機会を確保すると、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)で活躍した。しかしW杯後に調子を落とすと今年3月にリーグ戦2試合でベンチスタートとなったほか、4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂。今月8日の練習試合で復帰すると、先制ゴールを演出するなど早速好パフォーマンスを発揮し、現在もデュッセルドルフのプレシーズントレーニングに参加している。