Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸退団サンペールにスペイン移籍浮上。元バルセロナDFピケが後押しか

セルジ・サンペール 写真:Getty Images

 元バルセロナ所属選手のMFセルジ・サンペールは今月、MFアンドレス・イニエスタとともにヴィッセル神戸を退団。メキシコ移籍の可能性が取りざたされる中、母国メディアが同選手の現状を伝えている。

 スペインのスポーツサイト『Relevo』の報道によると、サンペールはスペイン2部FCアンドラのトレーニングに参加しているとのこと。アンドラはバルセロナ時代のチームメイトであるジェラール・ピケ氏がオーナーを務めており、2021/22シーズンにスペイン3部リーグで優勝すると、2022/23シーズンは2部リーグで7位。昇格プレーオフ出場圏内の6位アルバセテとは勝ち点8差だった。

 またピケ氏の保有企業が2018年12月に同クラブの経営権を取得して以降、DFアドリア・ビラノバやMFジャンドロ・オレジャナなど、バルセロナでプレー経験のある選手を次々と獲得。バルセロナのコーチ歴を持つエデル・サラビア氏がチームを率いていることもあり、『Relevo』は「アンドラはサンペールの移籍先候補のひとつだ」と伝えている。

 サンペールは先月、『Relevo』のインタビューで自身の去就に言及。「去年ずっと『ヨーロッパに戻りたい』と言っていたけど、結局膝の怪我によって実現しなかったんだ。(欧州復帰のタイミングは)今年の夏になるかもしれないね。どうなるか分からないけど、ヨーロッパに戻りたいよ」と語っていた。

 また同選手の移籍先候補については、スペイン紙『スポルト』が今月5日に「トルコ移籍は実現しなかった。今はメキシコ国内クラブと交渉している」と報道。FCフアレスをはじめメキシコ国内複数クラブからの関心を伝えていた。

 なおサンペールは2019年3月にバルセロナとの契約を解除して神戸へ加入。来日1年目の2019シーズンからJ1リーグで24試合に出場するなど、2021シーズンまで主力選手として活躍。しかし昨年3月に右ひざ前十字靭帯を損傷。1年以上の離脱期間をへて、今年4月5日のYBCルヴァンカップ・グループステージのサンフレッチェ広島戦で復帰したものの、吉田孝行監督のもとで出番に恵まれなかった。