
山口監督が口にした手応え
湘南の山口智監督は福岡戦後の質疑応答で、自軍の選手の距離感について手応えを口にしている。
ー(前節の)柏レイソル戦では重心を後ろ目にして、前半を0-0で終えたいというプランでしたが、今日のゲームプランは?
「柏戦では2ボランチ([3-4-1-2]の布陣)で比重を後ろにして、まず守備の安定、特にマインドのところで距離感を近くして、という形でした。今日はそれプラス攻撃面で相手の(布陣との)かみ合わせのところでそのほうがいいと思ったので、布陣を([3-1-4-2]に)戻しました。守備に関しては、人数を揃えてどうにかなる部分とそれ以外の部分もあるので、使い分けをしながらやらなければいけないと改めて思いました。今日に関してはボールを持てる時間が多くて、持っているときの課題というのはあるので、考え方は引き続きやらなければいけないと思います。ただ奪われた後であったり、準備というのはひとつ意識として出せたと思うので、そこは前向きに捉えたいと思います」(湘南ベルマーレの公式ホームページより引用。一部省略・補正)
敵陣でのコンパクトな選手配置を、次節以降も継続できるか。この点が湘南の浮沈の鍵を握ることは間違いないだろう。

湘南に必要なひと工夫
J2リーグ降格圏脱出に向けて湘南が突き詰めるべきは、自陣後方からのパスワーク。ウイングバックが自陣後方の大外のレーンや味方センターバックとほぼ同列の位置でボールを受け、相手のハイプレスの餌食となる悪癖は改善されたが、依然として3バックから中盤へのパスコースが少ない現状だ。
この問題が浮き彫りになったのが、前半11分の湘南の攻撃シーン。この場面ではDF舘幸希が自陣右サイドでボールを保持したが、基本布陣[4-4-2]の福岡の2トップ(山岸祐也とウェリントンの両FW)と中盤の間へタイミング良く降り、パスを受けようとする湘南の選手がおらず。MF阿部浩之(2トップの一角)が舘からのパスを受けようとしたものの、立ち位置が福岡のMF前寛之と近すぎたため、同選手にパスをカットされてしまった。
前半31分の湘南の攻撃シーンでも、自陣左サイドでボールを保持したDF山本脩斗がパスの出しどころに困り、賭けに近い縦パスを繰り出す。これをまたしても福岡MF前にカットされ、アウェイチームの速攻が始まってしまった。
これら2つの場面に共通しているのは、湘南の3バックからMF奥野耕平(中盤の底)へのパスコースを福岡陣営に塞がれていたこと。後半15分以降にMF山田直輝が自陣後方や奥野の脇へ降りたことで、湘南のパスワークに改善の兆しが見られただけに、同クラブとしては同選手のこの動きから着想を得たいところだ。3バックから中盤の底へのパスを封じられた際の新たなパスルートの開通が、湘南が今すぐ着手すべき課題だろう。
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