Jリーグ サンフレッチェ広島

広島エゼキエウが残留宣言「僕にとって日本は…」契約満了直前の心境吐露も

エゼキエウ 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島所属のブラジル人MFエゼキエウは、24日開催の明治安田生命J1リーグ第18節横浜F・マリノス戦で途中出場。日本文化に対する印象や自身の去就について語っている。

 エゼキエウは今月下旬、ブラジルメディア『グローボ』のインタビューに対応。日本での生活について質問を受けると、「日本人はとても親切で、どんなことにも適応できるように助けてくれるんだ。僕の場合だと、言語面でたくさん助けてくれたし、中にはポルトガル語を話す人さえいたね。僕にとって本当にありがたい」とコメント。

 「(ブラジルとは)まったく違う文化を持つ国に来ると、恐れを抱くものだ。だけど3年契約で来たからには、広島で学びたいと思った。僕は新しいことにチャレンジするのが好きなんだ。日本は僕にとって理想的な国だと思っている。今、日本を離れて、ブラジルからのオファーを受け入れることは考えられないね。この国の文化や生活スタイルが本当に好きなんだよ」

 「もちろんブラジルとは比べものにならない。ブラジルの喧騒な生活には慣れているけど、日本はずっと穏やかで安全なんだ。日本で自分がこれまで経験していなかったことを見つけたんだよ」と日本への愛着を強調している。

 その上で母国復帰の可能性を聞かれると、「僕はここでとても幸せだし、さらに飛躍できると思う。(自分の現状に)満足はしていないけど、今あるものに感謝しているよ。自分の将来に目を向けると、成長が見えてくる。ブラジルに戻ることは考えているし、『日本で誰からも必要とされていないから、ブラジルに戻る』という状況は、昨年末の契約満了時に起こり得ることだった」

 「あの時、僕は怪我であまりプレーしていなかったし、結果も良くなかった。そのような形を僕は望んでいない。広島でプレーして、自分の実力、クオリティーを示し、チームの目を開かせて、僕を頼りにしたいと思わせたいんだ」と日本でのプレーを続ける意思を明かしている。

 エゼキエウはブラジル国内の複数クラブをへて、2020シーズンから広島でプレー。2021シーズンにリーグ戦全試合出場も、昨季は右足関節の治療もありリーグ戦9試合の出場に終わっていた。それでも今季はここまでスタメン出場3試合も、12試合で途中出場とスーパーサブの役割を任せられている。

 また同選手と広島の契約内容については、今年1月にブラジル紙『O DIA』が「両者は2023シーズン終了後まで契約を更新した。さらに1年間(契約期間を)延長する可能性もある」と伝えていた。