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リヨン、日本代表GK中村航輔とFW中村敬斗の獲得困難か「新オーナーが…」

中村航輔 写真:Getty Images

 ポルトガル1部ポルティモネンセ所属の日本代表GK中村航輔には、リーグアン(フランス1部)オリンピック・リヨン移籍の可能性が報じられている。そのリヨンはオーストリア1部LASKリンツ所属FW中村敬斗への関心も伝えられているが、現地では両選手ともに獲得が難しいとの見方が広まっている。

 中村航輔については、ポルトガル紙『O JOGO』が先月末に「リヨンが移籍金350万ユーロ(約5億2000万円)のオファーを提示」とリポート。しかしポルティモネンセは提示額が契約解除金4000万ユーロ(約60億円)よりも大幅に低いことにくわえて、同選手を必要不可欠な戦力として評価していることから、オファーを却下したとみられている。

 一方で中村敬斗は、リバプールやボルシア・ドルトムント、リヨンを含む10以上のクラブからの関心が報じられているほか、英紙『デイリーメール』は「プレミアリーグ所属クラブがオファー提示」と伝えている。

 そんな中、フランス紙『レキップ』がリヨンの財政状況を特集。これによると、フランス国内サッカーの財務監督管理局(DNCG)がリヨンのオーナーである米国の実業家ジョン・テクスター氏に対して、今月末までに6000万ユーロ(約93億円)を調達するように求めたという。

 また同紙は新戦力獲得の可能性について「野心的な移籍期間を想像するのは難しい。テクスター氏は自分に責任のない経営陣がもたらした結果にも対処している。DNCGと交渉するためにいくつかの議論を用意しているが、予算は必然的に限られている」と見解を示している。

 なおリヨンは直近数シーズンにわたり財政難に陥っており、昨年にアメリカ投資会社『イーグルフットボール・ホールディング』のテクスター代表が、過半数の株式を取得している。