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元柏・伊藤達哉がシントトロイデンで構想外。独2部クラブ完全移籍交渉進む

伊藤達哉 写真:Getty Images

 ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)は今月、かつてヴィッセル神戸を率いていたトルステン・フィンク氏を招へい。日本代表DF橋岡大樹やFW岡崎慎司が退団見込みである一方、アルビレックス新潟からMF伊藤涼太郎を獲得。日本人選手の入れ替えが行われる中、現在2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)FCマクデブルクへレンタル移籍中のFW伊藤達哉もSTVVの来季構想から外れているようだ。

 柏レイソル下部組織出身の伊藤はSTVVで出場機会を減らすと、昨年1月にSTVVからマクデブルクへレンタル移籍。ハンブルガーSV時代の恩師であるクリスティアン・ティッツ監督のもと、今季リーグ戦ほぼ全試合でプレーし5ゴール5アシストをマーク。スーパーサブとしてチームのドイツ2部残留に大きく貢献している。

 一方、STVVは今月12日、2023/24シーズンにむけて始動。トルステン・フィンク新監督のもとで行われた初めてのトレーニングには20選手が参加したものの、伊藤の姿はなかったという。

 またベルギー紙『HBVL』は、STVVと来年6月まで契約を残す伊藤について「彼の去就に関しては、解決策が模索されている」とし、フィンク新監督の構想から外れていることを伝えた。

 なお伊藤本人は先月はじめ、ドイツ誌『ビルト』のインタビューで「基本的には残りたいですね。来シーズンもマクデブルクの一員としてドイツ2部リーグでプレーできたらうれしいです」と残留の意思を表明している。

 そしてマクデブルクのマネージング・ディレクターを務めるオトマル・ショルク氏は先月末、ドイツメディア『Mitteldeutsche Zeitung』のインタビューで「我々は伊藤を引き留めたいので、彼に別れを告げていない。STVVとの交渉は進行中だ。彼とSTVVの契約期間は2024年6月までと1年しか残っていないので、レンタル移籍期間の延長はない」と、完全獲得の可能性に言及している。