2022/23シーズンのプレミアリーグ優勝を決めたマンチェスター・シティは、5月22日に優勝セレモニーを行った。その際に同クラブのFWアーリング・ハーランドがMFジャック・グリーリッシュにした発言を巡り、ハーランドにFAカップ決勝欠場の可能性が浮上している。
ハーランドはグリーリッシュに対し「I f*cking love you, you know that(めちゃくちゃ愛してる)」と発言。この肯定的なフレーズ内の「f*cking」というFワードが不適切だとし、シティのFAカップ決勝戦相手であるマンチェスター・ユナイテッドのサポーターがハーランドの数試合出場停止を要求しているのだ。同サポーターは、同じ理由でユナイテッド選手が出場停止処分を受けた過去の事例を主張している。
それは2010/11シーズン。前シーズンに4連覇を逃したこともあり、プレミアリーグ優勝を目指しトップを走っていたユナイテッドは、第31節で最下位のウェストハム・ユナイテッドと対戦。しかし前半に2失点を喫した。反撃の狼煙をあげたのは当時ユナイテッドに所属したFWウェイン・ルーニー(現D.C.ユナイテッド監督)。後半20分に近距離からのフリーキックを決めて1点差にすると、続いて後半28分にMFアントニオ・バレンシアからのラストパスを受け、リーグ通算100得点目となる同点ゴール。その6分後にもペナルティキックのチャンスをルーニーがしっかり決め、素晴らしい逆転に成功した。
スタジアムにいるユナイテッド関係者全員がこの逆転劇に最高潮に達した時、ルーニーは世界中で生中継されているカメラの前で「f*ck」の言葉を連発。もちろん逆転勝利の興奮が故に出た言葉だったはずだが、当時すでにFワードはアメリカで放送禁止用語に指定され、特に子ども向けの作品では厳しく規制されていた。
同試合後すぐにルーニーは自身の非を認め、「感情に流されて不適切な行動をとってしまった。謝りたい」「その場の勢いに流された。特定の人物に対して発したものではない」と声明文を発表。しかし侮辱や罵倒に値する発言があったとして、2試合の出場停止処分を受けている。本人とクラブは、誤りを認めた上で処分の軽減を求めるものの、判定は覆らなかった。
これにより、同シーズンFAカップ準決勝に出場できなかったルーニー要するユナイテッドは、シティに敗北。シティは決勝でストーク・シティ(2部)に勝利し、タイトルを手にした。ライバルチームのタイトル獲得に、ユナイテッドサポーターは形容できないほどの悔しさを感じたことだろう。この処分によるルーニー不在で、正々堂々と戦えなかったことを含めるとなおさらだ。
この背景を経て、現在ハーランドのFAカップ決勝出場停止を求めているユナイテッドサポーター。「ルーニーと同じルールが適用されるなら、間違いなくハーランドはFAカップ決勝で出場停止になるはずだ」と主張するが、果たして。
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