渡辺剛「コルトレイクと合意済です」ベルギー強豪オファーもブンデス移籍か

　かつてFC東京に在籍していたDF渡辺剛は今季、KVコルトレイクでベルギー1部リーグ唯一のフィールドプレーヤー全試合フル出場を達成。ベルギー強豪クラブからのオファーやブンデスリーガ（ドイツ1部）移籍の可能性が報じられる中、本人が自身の今後について語った。

　渡辺は2021年12月にFC東京からKVコルトレイクへ完全移籍。2021/22シーズンは6試合の出場にとどまっていたが、今季はリーグ戦全試合でフル出場。インターセプト数313回、タックル勝率82%、チャレンジ勝利数350回、守備時空中戦202回と4つのスタッツでベルギー1部リーグトップの数値をたたき出している。

　同選手の去就については、ベルギーメディア『VOETBAL』は先月はじめに「ベルギーの上位クラブが渡辺の獲得を狙っている。彼の市場価値は100万ユーロ（約1億4000万円）だ」と伝えている。

　またベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』が先月末にベルギー1部クラブ・ブルッヘとベルギー国外クラブの争奪戦になる可能性を指摘。今月12日には、コルトレイクがベルギー1部ヘントから届いた移籍金250万ユーロ（約3億7000万円）のオファーを拒否したと報じている。

　そんな中、渡辺は今季のチーム内最優秀選手賞（MVP）を受賞。コルトレイクでの生活について「あそこで暮らすのはとても快適ですね。妻も僕もそうですけど、散歩や買い物など、何でも問題なくできる。とてもいい街だと思います。東京よりも人が少ないですけど、それがいいんですよ」と語っている。

　さらに同選手は現在6週間の休暇を過ごす中、自身の去就について問われると「6月には戻ってきますよ。クラブ（コルトレイク）とは合意済です」とコメント。移籍の可能性に関係なく、コルトレイクのプレシーズントレーニングに参加することを明かした。

　なお渡辺は今年1月、『ヘット・ラーツテ・ニウス』のインタビューで「コルトレイクとは2025年（6月）まで契約を残していますけど、来年のどこかのタイミングでブンデスリーガへ移籍できたらいいかなと思っています」とステップアップ移籍を示唆している。