フォルトゥナ・デュッセルドルフで日本代表MF田中碧とチームメイトのU21ドイツ代表MFアペルカンプ真大は、今月6日に行われたドイツ2部リーグのホルシュタイン・キール戦で1ゴール。将来的な森保ジャパン入りを意識した上でのステップアップ移籍を示唆したことで批判を浴びていたが、デュッセルドルフのダニエル・ティウーヌ監督や現地メディアから一定の評価を得ている。
アペルカンプは先月中旬スタメンでの出場機会を失う中、ドイツメディア『トランスファーマルクト』のインタビューで「僕は今、ドイツ2部リーグで3年近くプレーしています。それは僕にとって重要な時間です。ただもちろん、このままずっとこのリーグに留まりたいとは思いません」
「できればフォルトゥナでブンデスリーガに挑戦したいんですけどね。今は残りの試合に集中していますし、その後にすべてうまくいくでしょう」と、ステップアップ移籍の可能性を示唆。
「日本代表への思いが強まっています。僕も代表のリストに載っていますが、他のメンバーのクオリティが高いですね。日本代表でチャンスを得るためには、次のステップに進まなければいけません」と、将来的な日本のA代表入りへのこだわりも明かしていた。
これに対して、ティウーヌ監督は先月22日のニュルンベルク戦後に「このクラブこそが周囲からの関心を引き寄せる場なんだ。目標を語ってもアピールにならない。毎日成果を出さないといけないんだ」と苦言。
ドイツ誌『ビルト』も「彼は最近楽な日々を送っていなかった。レギュラーの座を失っているほか、先日にはブンデスリーガへのステップアップ移籍を示唆していた。ティウーヌ監督にとってまったく気にいらない発言だ」と、同選手のコメントを批判していた。
そんな中、アペルカンプはキール戦で2試合ぶりに先発出場。14分に先制ゴールを奪ってチームの勝利に貢献すると、指揮官は試合後に「彼は1週間トレーニングで良いパフォーマンスを見せていた。我々は彼のクオリティを理解している」と同選手を称えている。
またドイツ紙『エクスプレス』も、キール戦でのパフォーマンスを受けて「アペルカンプはキール戦でのゴールにより、ブンデスリーガ移籍という目標を設定した理由を証明した」と評価している。
なおアペルカンプはU18日本代表での出場歴を持っているが、2021年5月のUEFA U21欧州選手権でU21ドイツ代表に招集。2021年9月にはU21ドイツ代表戦で2試合に出場していた。また『ビルト』は、同選手とデュッセルドルフとの契約期間は2026年6月までであり、現行契約に退団条項は盛り込まれていないと報じている。
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