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シャルケ吉田麻也に独紙「ブンデスで通用しない」2部降格予想で退団必至か

吉田麻也 写真:Getty Images

 シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也を、ドイツメディアが酷評。同時にシャルケのブンデスリーガ(ドイツ1部)残留が厳しいとの見通しを示していることから、現地では同選手の今夏退団が予想されている。

 吉田は昨年7月にシャルケへ加入し、1年契約を締結。今季開幕からほぼ全試合で先発出場するなど、守備陣の中心選手として奮闘。シーズン前半戦では現地メディアから「ブンデスリーガでプレーするにはスピード不足」という指摘が相次いでいたが、今年1月以降は安定感抜群のパフォーマンスを披露。しかし今月14日のブンデスリーガ第28節ヘルタ・ベルリン戦前に負傷離脱している。

 ドイツ誌『ビルト』は「シャルケのメンバーの真実」と見出しをうち、現有戦力を分析。ブンデスリーガで通用するレベルにある選手がDFモリッツ・イェンツなど6人しかいないと主張した上で、吉田ら4選手について「彼らはぼろぼろのプロフェッショナルだが、もはやブンデスリーガでは通用しないし、(ブンデスリーガで通用するだけの)スピードもない」としている。

 またシャルケはリーグ戦29試合を終えて5勝9分15敗。2部降格圏内の17位に沈んでいるが、2部入れ替え戦圏内の16位VfBシュツットガルトとは勝ち点1差だ。それでも『ビルト』はシャルケ残留の条件として「ブンデスリーガ残留争いのライバル2クラブが、シャルケよりもさらに低いクオリティをピッチに持ち込んだ場合のみだ。トーマス・レイス監督は決して一流とは言えない選手たちとともに残留を目指している。残留は奇跡だ」と、厳しい見方を示している。

 吉田とシャルケの契約については、ドイツ誌『ビルト』が昨年12月に「シャルケがブンデスリーガに残留した場合、吉田も残留する。その場合、彼の契約は今季終了時に切れるのではなく、自動的にもう1年延長される」と、契約期間延長オプションの存在を伝えている。

 また契約期間延長オプション発動の条件として「公式戦25試合以上でプレー」があると報じていたが、すでにクリア。去就がシャルケのブンデスリーガ残留争いに委ねられているだけに、吉田としては自身やクラブに対する現地メディアの評価を覆す必要がある。