日本代表MF田中碧は今季限りで2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)フォルトゥナ・デュッセルドルフ退団の可能性が報じられた矢先、靱帯断裂により長期離脱。今夏移籍が絶望的とみられる中、田中のチームメイトであるMFアペルカンプ真大がブンデスリーガ(ドイツ1部)移籍の可能性をちらつかせている。
アペルカンプはデュッセルドルフの下部組織で頭角を現し、2019年9月にプロ契約を締結。今季ここまでリーグ戦27試合に出場するなど田中とともに主力選手として活躍していたが、先月中旬以降は4試合つづけてベンチスタートとなっている。
アペルカンプとデュッセルドルフの契約期間は2026年6月までであるほか、現行契約に退団条項は盛り込まれていないとのこと。しかし同選手はドイツメディア『トランスファーマルクト』のインタビューで「僕は今、ドイツ2部リーグで3年近くプレーしています。それは僕にとって重要な時間です。ただもちろん、このままずっとこのリーグに留まりたいとは思いません」
「できればフォルトゥナでブンデスリーガに挑戦したいんですけどね。今は残りの試合に集中していますし、その後にすべてうまくいくでしょう」と、ステップアップ移籍の可能性を示唆している。
また『トランスファーマルクト』は、同選手の市場価値が220万ユーロ(約3億2000万円)だとした上で「デュッセルドルフはより高額の移籍金を要求するだろう。しかしそこまで高い移籍金を支払うクラブが現れるだろうか?」
「彼は多くのゴールに絡んだが、低調なパフォーマンスに終わる試合も多く、今シーズンここまで周りからの高い期待に応えることはできていない」と、同選手に厳しい評価を与えている。
なおアペルカンプはU18日本代表での出場歴を持っているが、昨年5月のUEFA U21欧州選手権でU21ドイツ代表に招集。昨年9月にはU21ドイツ代表戦で2試合に出場している。
将来的な日本のA代表入りも期待される中、同選手は「日本代表への思いが強まっています。僕も代表のリストに載っていますが、他のメンバーのクオリティが高いですね。日本代表でチャンスを得るためには、次のステップに進まなければいけません」と、移籍へ拘っている理由が日本代表入りへの強い思いにあることを明かした。
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