Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島サポーター処分内容に批判殺到「2試合は甘い」広島戦で黒服集団暴挙も

鹿島アントラーズのホーム 県立カシマサッカースタジアム 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズは今月4日、1日の明治安田生命J1リーグ第6節サンフレッチェ広島戦で鹿島サポーターに違反行為があったとして、当該サポーターを処分したと公式発表。ただネット上では、処分内容に対して厳しい声が上がっている。

 県立カシマサッカースタジアムで行われた広島戦では、試合後に鹿島サポーター1名がアウェイエリアの突撃。柵を乗り越えてアウェイエリアへの侵入を試みたものの警備員に制止されるシーンがツイッター上で拡散され、「スタジアム出禁で」、「恥ずかしい行為」といった批判が沸き起こっていた。

 すると鹿島はクラブ公式サイトを通じて「試合終了後、ビジター専用シート(北側)のセキュリティエリアへ侵入し、会場運営の妨げになる行為(鹿島アントラーズにおける観戦ルール違反に該当)をしたサポーター1名を特定し、本人へ事情聴取を行った結果、違反行為を認めたため、処分を下した」と説明。

 当該サポーターに鹿島のホームゲーム2試合の入場禁止を通達したことを明らかにするとともに、「今回の違反行為を受け、クラブとして、セキュリティ体制強化や観戦ルールの周知を徹底してまいります。サポーターの皆様におかれましては、観戦における禁止行為について今一度ご確認いただき、ルールを遵守してご観戦いただきますよう、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます」と声明を発表。

 小泉文明代表取締役社長は自身のツイッターアカウントにて、「先日の広島戦で起きたサポーターの違反行為について本人にヒアリングのもと処分を行いたしました。クラブとしても安心安全な観戦環境を整備すべく改善してまいります」と投稿していた。

 しかしこの処分内容や小泉社長の投稿には、「2試合は甘すぎる」、「毎回対応が甘すぎます。これでは誰も安心して観戦できません」、「永久追放できない理由でもあるのか?」、「他の真面目なサポーターがかわいそう」といった批判が殺到。

 「処分の基準は?クラブの姿勢がよく見える。Jリーグは然るべき対応を」、「なぜ頻繁にサポーターの違反行為が繰り返されてるのか。今一度クラブとしての対応を見つめ直して頂きたい」、「鹿島こそゴール裏の団体を解体すべき」とクラブやJリーグへの要望が多く寄せられているほか、当該サポーターに対するヒアリングの内容の公開を求める声も上がっている。

 なお外国人のJリーグ観戦に特化したYouTubeチャンネル「J.League Journeys」の投稿動画では、コンコースでアウェイ席を仕切るフェンスを蹴りながら広島サポーターに向かって大声で怒鳴りつける黒服集団の姿が確認されている。