YBCルヴァンカップのグループステージ第2節が26日に行われ、初戦黒星の横浜FCがホームでヴィッセル神戸を迎え撃ち、0-1で敗れた。試合終了後、横浜FCの公式Facebookページにはベトナム人ファンから「Chúc mừng（おめでとう）」と祝福のコメントが多数寄せられた。これは試合前日に同ページが行ったベトナム語の投稿に起因するものだ。
横浜FCの公式Facebookページは25日、同クラブに所属するFWグエン・コン・フオンの写真と共に、ベトナム語と日本語で同選手の状況や活躍をベトナムにお届けするという内容を投稿。さらにこの投稿の直後、同選手の写真と共にルヴァンカップ神戸戦の開催を大々的に宣伝している。これを受けたベトナム人ファンたちは「いきなりベトナム語で情報発信して、ハッキングでもされたのか？」「いよいよコン・フオンに出番が回ってきそうだ！」「コン・フオンを使ってくれ！」と色めきだった。
しかし、である。いざ翌26日にメンバーが発表されると、グエン・コン・フオンの名前はスタメンはおろか、ベンチメンバーにすら入っていなかった。冷静に考えれば、コン・フオンは23日に行われた順天堂大学とのトレーニングマッチ（0-2で横浜FCの敗戦）にフル出場しており、スタメンで起用される可能性は低かった。それでも、ベンチ入りならできるだろうと淡い期待を抱いていたが、それすらも叶わず、多くのベトナム人ファンがショックを受けた。
メンバー発表直後からベトナム人ファンたちは、「釣り目的の投稿にはうんざり」「使わないなら何のために獲得した？私たちのコン・フオンを返して」「このページのフォローを外そう。どうせ商業目的だ」などと反発。そして、横浜FCが0-1で敗れた後は、「おめでとう」「きっとJ2に降格するだろう」など皮肉や攻撃的な投稿で溢れかえり、コメント欄が炎上した。
今季ベトナム1部ホアン・アイン・ザライ（HAGL）から横浜FCに完全移籍で加入したコン・フオンはここまで公式戦の出場機会なし。8日に行われたルヴァンカップ第1節サンフレッチェ広島戦では、移籍後初のベンチ入りを果たすも、フィールドプレーヤーで唯一出場機会が巡ってこなかった。
アイドルの出場機会が巡ってこないことに対して、ここまでは比較的大人しかったベトナム人ファンだが、横浜FCが公式Facebookページでコン・フオンの出場を匂わせるような投稿をしたことで不満が一気に爆発したようだ。
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