かつてヴィッセル神戸やセレッソ大阪でプレーしていたブラジル人DFダンクレーは昨年7月、サウジアラビアの名門アル・アハリ・サウジFCを退団。国際サッカー連盟(FIFA)はこれが不当解雇にあたるとして、アル・アハリに厳罰処分を科すようだ。
ダンクレーは2021年6月にセレッソ大阪からアル・アハリへ完全移籍。加入1年目から守備陣の中心選手として活躍すると、2021/22シーズンも終盤までほぼ全試合に先発出場。しかし昨年3月に負傷離脱を余儀なくされると、アル・アハリは終盤戦で失速し2部降格となっていた。
同選手はアル・アハリとの契約を2023年6月まで残していたが、2022/23シーズン開幕前の昨年7月29日に退団が正式決定。サウジアラビア紙『Al-Riyadia』は、アル・アハリが過去の選手獲得における移籍金の支払いで問題を抱え、サウジアラビアサッカー連盟から罰金処分を科せられたことを伝えるとともに、現有戦力の維持が困難との見方を示していた。
しかし中東メディア『Erem News』の報道によると、アル・アハリは正当な理由なくダンクレーの契約を解除していたとのこと。FIFAはアル・アハリに対して、675万ドル(約8億8000万円)の罰金支払いにくわえて補強禁止処分の決定を下すという。
なおダンクレーはアル・アハリ退団後、数か月間の無所属期間をへて昨年12月にブラジル3部ECヴィトーリアへ復帰。今季はここまで公式戦20試合中13試合で先発出場している。また先月23日に行われたコパ・ド・ノルデスチのナウチコ戦では、かつてセレッソ大阪でプレーしていたブラジル人MFソウザと直接対決。試合後にはユニフォーム交換を行っている。
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