MF:米本拓司(名古屋グランパス)
両陣営の堅守が光る試合となった第5節の名古屋グランパス対FC東京(0-0)。名古屋にとっては、1人で広範囲に顔を出し高いカバーリング能力を見せたMF米本拓司の活躍が、貴重な勝ち点1をもたらすものだったと言えよう。相手ボールになった際の切り替えの早さで、攻撃を遅らせ潰す能力はもはや職人技。ゴールにこそ結びつかなかったが、前線へ効果的な縦パスも数多く送っており、間違いなくこの試合の中盤を支配する活躍を見せていた。
MF:荒野拓馬(北海道コンサドーレ札幌)
第5節で連勝を目指した北海道コンサドーレ札幌。2点リードするまでの流れは完璧に近い試合を作りながら、残念ながらドローゲームに終わった(対ガンバ大阪2-2)。しかし、相手の逆転ムードが高まる中で、MF荒野拓馬を中心に集中力を保って戦えたことは大いに評価できるだろう。元々豊富な運動量を誇る荒野だが、特に今節は90分間を通して高い集中力で広範囲をカバー。前線へのプレスも積極的でガンバ大阪の勢いを削ぐことに十分貢献したと言えよう。
MF:石毛秀樹(ガンバ大阪)
第5節でも、残念ながら今季初勝利とはならなかったガンバ大阪(対札幌2-2)。しかし、2点リードされる難しい試合展開の中、同点に追いつけたことは、この先長いシーズンを戦う上で大きな収穫とも言えよう。そんな同点劇に途中出場で多大な貢献をしたのがMF石毛秀樹だ。開幕から出番がなかなか来なかった石毛だが、この試合では鬱憤を晴らすように動き回り、神出鬼没のポジション取りで相手陣をかき回しゴールも記録。守備でも身体を張るシーンを見せるなど、次節以降に向け大きくアピールする結果となった。
FW:泉柊椰(ヴィッセル神戸)
昨年とは打って変わって、今季序盤から好調な立ち上がりを見せるヴィッセル神戸。今第5節は、期待の若手FW泉柊椰が初先発でプロ初ゴールを挙げる活躍を見せ、勝利数を単独4に伸ばした(対サガン鳥栖1-0)。後半開始早々に交代となった泉だが、得点シーン以外でも序盤から積極的にゴールを狙う姿勢を見せていただけに、嬉しい初ゴールとなったことだろう。J屈指のタレント軍団の中、ポジション争いも熾烈なのは間違いないが、今後もより多くの試合で見られることを期待したい。
FW:木下康介(京都サンガF.C.)
開幕から2連敗したものの、直近は2連勝と持ち直した京都サンガF.C.は、第5節も勝利し連勝数を3に伸ばした(対横浜FC4-1)。交代選手も含めFW陣が大きな仕事をしたこの試合。FW木下康介は2試合連続となるゴールを決め、逆転勝利に大きく貢献している。自らの突破でゴールに迫る姿も見られ、自身で追加点を挙げられるチャンスを決められなかったのは残念だったが、今季はどこまでゴール数を伸ばすのか楽しみだ。
FW:山岸祐也(アビスパ福岡)
昨年は2桁得点を達成したアビスパ福岡の攻撃の柱、FW山岸祐也が、今季第5節でようやく目を覚ました。1点ビハインドで試合が進む中、福岡は終盤に向けて攻撃的な選手を多数投入。アディショナルタイムには相手陣内でのプレーが多くなっていた。しかし、山岸の狙いすましたボレーで土壇場で同点に追いつくと、終了間際にはサイドを崩しボールはまたも山岸の元へ。冷静にこれもゴールに流し込み、一気に逆転(対湘南ベルマーレ2-1)。間違いなく今節で最もチームを救ったヒーローと呼べる活躍を果たしたと言えよう。
コメントランキング