西村拓真(横浜F・マリノス)
昨2022年7月に行われたEAFF E-1選手権2022で代表デビューを果たしたFW西村拓真も、今後の代表での活躍が期待できる選手だ。E-1選手権では2ゴールを挙げる活躍を見せたが、残念ながらカタールW杯への出場はならず。しかし、昨シーズン横浜F・マリノスでは、怪我により離脱する期間もありながらリーグ戦で10ゴールをマークし優勝に大きく貢献した。
今2023シーズンももちろん主力として活躍を続け、前線からの積極的なプレスや攻撃時の的確なポジション取りでチャンスシーンを数多く作り出している。魅力はなんといっても豊富な運動量。90分間攻守に渡ってタフに動き続け、攻守両面で相手に脅威を与え続けることが可能だ。
西村の持つ高い決定力は、日本代表が長年求め続けているものであることも事実。さらなる攻撃力の向上のためにも、西村のような選手が代表に定着することは必要なことと言える。
伊藤涼太郎(アルビレックス新潟)
昨2022シーズンJ2で優勝し、今季は久々にJ1の舞台で戦うアルビレックス新潟。2023シーズンのリーグ戦は開幕からの3試合で1勝2分と未だに負けなし。また、攻撃面では3試合で6ゴールと好調だ。そんな新潟の攻撃を司るのがMF伊藤涼太郎だ。トップ下を主戦場に、すでに1ゴール2アシストと昨季から引き続き新潟の攻撃を牽引している。
高いパス技術と創造性に加え、視野の広さを誇り、チャンスメイクの能力はもはや一級品と言っていい。伊藤はこれまで、世代別の代表経験こそあるもののA代表とは縁がなかった。また、主戦場がJ2だっただけに初招集ともなればJ2所属の選手たちにとっても希望と呼べる存在となるだろう。それだけに、この3月の招集で名前が挙がるのか、大いに注目したい選手の1人だ。
初瀬亮(ヴィッセル神戸)
J1開幕3連勝を飾ったヴィッセル神戸。昨2022シーズンは不本意な順位に終わっただけに、再び上位へ返り咲くためにも最高のスタートを切ったと言えるだろう。順当にと言うべきか、FW大迫勇也やMF山口蛍ら元日本代表で経験も豊富な選手たちの活躍が目立つ2023シーズンの神戸。しかし、成長著しいサイドバックDF初瀬亮の存在も忘れてはならない。
左サイドバックを主戦場にここまで3試合すべてにフル出場いている初瀬は、攻守両面で献身的に上下動を繰り返し、90分間安定したプレーを見せている。もともとキック精度の高さには定評があったが、加えて今季は中央付近でのボール回しにも加わるなど、攻撃のスイッチを入れる役割も果たしていると言えよう。
初瀬が主戦場とする左サイドバックは、代表では長くDF長友佑都が務めているが、後任は必ずしも決まったとは言えないのが現状だ。海外クラブに所属する候補選手も多いポジションだが、攻撃面の貢献度では負けてはいない。久々の代表招集があるのか、注目していきたい。
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