始動が間近に迫るサッカー日本代表、第2次森保ジャパン体制。3月24日にウルグアイを国立競技場に迎えての強化試合を初戦とし、再び次のW杯への長い道のりを歩み始めることとなった。28日にはヨドコウ桜スタジアムにて、コロンビアとの強化試合が予定されている。
日本代表は昨年行われたFIFAワールドカップカタール(カタールW杯)で強豪国を相手に善戦。指揮官が続投となったことも相まって、初陣の注目度も高いものとなるだろう。報道によると選手選考について森保一監督は「W杯の選手がベースになるかも」としながら「それ以外にも幅広く選手を見て編成したい」という意向を明かしている。
一方で、今季J2を戦うこととなったGK権田修一(清水エスパルス)の代表招集は難しいとの見方がされるなど、序列の変化が予想されるポジションも出ている。ここでは、Jリーグ開幕して間もない時期ではあるが、初陣を前に猛アピールしているJリーガーたちを5名紹介していく。
佐野海舟(鹿島アントラーズ)
今冬J2の町田ゼルビアから、J1屈指の名門鹿島アントラーズへの移籍を果たしたMF佐野海舟。J1初挑戦となる2023シーズンだが、開幕戦からスタメン出場しここまで圧巻のパフォーマンスを披露。復権を狙う鹿島において欠かせないピースとなりつつある。
もともと高い評価を受けていたボール奪取能力や、安定したパスワークは鹿島に来てなお健在でさらなる成長も期待できる。加えて、身体の強さやボディバランスの良さも随所に見られ、強引な突破を図るシーンも見せるなど、J1の舞台で攻撃力の高さも見せつけている。
現在の日本代表では、中盤は特に激戦区。実際にカタールW杯では、MF遠藤航やMF田中碧など海外で活躍する選手が主軸となって戦った。22歳とまだまだ経験も実績も浅い佐野にとっては、招集されたとしても十分に時間を与えられない可能性も高い。しかし、開幕間もない時期とはいえ、J1初挑戦ながらも堂々たるプレーぶりを見ていれば、新戦力として期待が膨らむことも当然と言えるのではないだろうか。
小川航基(横浜FC)
昨2022シーズンはJ2リーグ得点王を獲得し、横浜FCのJ1復帰に大きく貢献したFW小川航基。今季はJ1へ舞台を移しているが、変わらず高いパフォーマンスを発揮している。チームはここまでリーグ戦1分2敗と、開幕して間もないとはいえ苦しい戦いが続くが、裏腹に小川は3試合ですでに3ゴールをマーク。J1でも十分通用することを改めて示し、代表への返り咲きの時を待っている。
高い得点力もさることながら、ゴール前での落ち着いた判断力もあり、万能型のFWとして頼もしい存在になりつつある小川。もともと東京五輪世代のFWの中でも高い評価を受けていながら、クラブでの出場機会の減少もあり五輪本大会では招集されずに終わった。波に乗っているストライカーに今回は招集がかかるのか、注目していきたい。
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