セルティックにはFW前田大然やFW古橋亨梧など、日本人選手5名が在籍。セルティックの専門サイト『セルティックスター』が日本人選手獲得の背景に迫っているほか、イングランドとスコットランドでの新戦力獲得の特徴を比較している。
セルティックは2021年6月に横浜F・マリノスからアンジェ・ポステコグルー監督を引き抜くと、次々と日本人選手を相次いで獲得。MF井手口陽介は構想外となりアビスパ福岡へレンタル移籍したが、古橋亨梧や前田大然、MF旗手怜央が主力選手として活躍。今季のスコティッシュリーグカップ優勝に貢献している。
『セルティックスター』は、セルティックが日本人選手を獲得している理由にアンジェ・ポステコグルー監督の存在を挙げつつも、「イギリスのEU離脱」と「労働許可証発行基準」が関係していると指摘。
「以前はヨーロッパの選手なら誰でも、ビザや政府発行の労働許可証を申請する必要が一切なく、イギリス国内クラブに来てプレーすることができた。しかしEU離脱により、イギリス国内クラブは選手と契約するのが難しくなっている。ただヨーロッパ以外の選手は、EU離脱による恩恵を受けている」と綴っている。
そのイギリスで労働許可証を取得するためには、代表チームや所属リーグでの出場試合数等によって割り当てられたポイントを取得し、一定の基準値を上回ることが求められる。
ただ『セルティックスター』は「イングランドでは、選手は労働許可証を取得するために15ポイントを獲得する必要がある。例外的な状況でのみ許可される特別免除を申請する場合でも、少なくとも10ポイントを獲得しなければならない。スコットランドでは、どの選手も自動的に免除を申請することができる」と説明。
イングランドとスコットランドで労働許可証発行の基準が異なることを指摘した上で、「イングランドのクラブは南米に目を向けている。しかしスコットランドのクラブはさらに遠くへ目を向けており、今まさにホットなアジアの若手選手獲得を競っている」
「日本のJリーグは労働許可証発行ポイントのランキングで最も低いカテゴリーに所属しており、これがプレミアリーグへ直接移籍する上での障害となっている。労働許可証のルールの違いにより、才能のある日本人選手にとって、スコットランド1部リーグはプレミアリーグへの絶好の足がかりとなっている」と、イングランドとスコットランドの違いにも言及している。
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