3月3日、4日に開催された2023明治安田生命J1リーグ第3節。トピックとしては、アルビレックス新潟が北海道コンサドーレ札幌と2-2で引き分け昇格組ながら無敗続行。川崎フロンターレ対湘南ベルマーレの「神奈川ダービー」は1-1のドロー。ヴィッセル神戸対ガンバ大阪の「神阪ダービー」はホームの声援を受けた神戸が4-0の快勝で、J1唯一の3戦全勝とするなどがあった。
ここではJ1第3節全9試合のなかから、アンタッチャブルプレーヤー(絶対に外せない選手)を6人選出し、ランキング形式で紹介する。
6位:塩谷司(サンフレッチェ広島)
昨2022シーズンのJ1を制した横浜F・マリノスと1-1で引き分けた一戦において、サンフレッチェ広島DF塩谷司が果たした役割は大きかった。横浜FMの急先鋒であるFWエウベルに対し5分以上の戦いを見せて容易に突破を許さず、チーム全体の勢いを削ぐことに成功している。
広島のセンターバックらしく攻撃参加も見せ、前節(第2節)のゴラッソを彷彿させるミドルシュートを放つシーンも。34歳のベテランとなった塩谷は、3バックの一角を務める選手にとってのお手本のようなプレーを見せている。
5位:藤井智也(鹿島アントラーズ)
昨2022シーズン、サンフレッチェ広島で序盤戦からスタメン出場していたMF藤井智也だが、後半戦は出場機会が激減した。今シーズンは鹿島アントラーズで開幕を迎え、ここまで3試合連続スタメン出場。第3節では最大の武器であるスピードを発揮し、前半9分に早速横浜FCのDF2人をかわしてシーズン初であり移籍後初となる得点を記録した。
同試合では後半10分にもGKとの1対1を制してネットを揺らすも、これはVARが介入してFW鈴木優磨が競り合いMF樋口雄太に繋いだ場面がオフサイドの判定に。それでも後半34分に交代するまで持ち前のスピードで何度も紙一重のチャンスに絡み、鹿島でも当面はスタメンに定着する可能性は高い。試合の序盤から組み立てに関与する機会を増やせれば、シーズンを通してコンスタントに得点に絡むのではないか。
第4位:石原広教(湘南ベルマーレ)
第3節では川崎フロンターレとの神奈川ダービーに挑んだ、湘南ベルマーレ。試合を通して川崎にあまり決定機を作らせず、結果的には1-1であるものの自分たちのペースで戦うことに成功した。全選手が力の限り戦ったことで得られた結果だが、なかでも重要な役割を担ったのが右ウイングバックでプレーしたDF石原広教だ。
同試合、川崎の左ウイングでJ1で1、2を争う突破力があるFWマルシーニョを向こうに回し、ほぼ試合から消すことに成功した石原。さらに上下動と球際の厳しさで、同サイド全体の攻防で上回っていた。センターバックの一角に入ることもあるユーティリティプレーヤーではあるものの、やはり最適解はウイングバックであることを示した試合だった。
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