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吉田麻也、シャルケ残留へ前進!独紙「この先2試合次第で…」監督絶賛も

吉田麻也 写真:Getty Images

 カタールW杯日本代表DF吉田麻也は、ブンデスリーガ(ドイツ1部)シャルケの中心選手として活躍。今年2月以降は安定感抜群のパフォーマンスを発揮しているだけに、シャルケのトーマス・レイス監督も絶賛。現地メディアが今季終了後に残留する可能性を占っている。

 吉田麻也とシャルケの契約内容については、ドイツ誌『ビルト』が昨年12月に「シャルケがブンデスリーガに残留した場合、吉田麻也も残留する。その場合、彼の契約は今季終了時に切れるのではなく、自動的にもう1年延長される」と、契約期間延長オプションの存在を伝えている。

 また契約期間延長オプション発動の条件が「公式戦25試合以上でプレー」と報じているが、今月2日時点で24試合に出場しているため、条件クリアとなる見込みだ。

 そんな吉田麻也は依然としてスタメン出場が続く中、今年1月29日のケルン戦から4試合連続となるクリーンシート達成に貢献。先月25日のVfBシュツットガルト戦でもフル出場し、1ゴールを許したもののチームの勝利に導いている。

 レイス監督は今月4日のVfLボーフム戦を前に「彼は加入当初、やや控えめで攻撃的に考えることをあまり意識していなかった。だが今の彼は、チームに必要なサポートを与えてくれる」と吉田麻也を絶賛。ドイツ誌『キッカー』は残留争いのライバルとの直接対決で同選手の先発出場が確実と報じている。

 くわえて『キッカー』は「VfLボーフム戦と翌週に行われるボルシア・ドルトムントとのダービーマッチ、この2試合がシャルケと吉田麻也の将来にとって特に重要な意味を持つかもしれない」と、吉田麻也の去就に言及。

 「吉田麻也の自動契約更新が近づいている」とし、VfLボーフム戦、ドルトムント戦の結果次第ではシャルケのブンデスリーガ残留、および吉田麻也の今夏残留の可能性が高まるとの認識を示した。

 今季前半戦では「ブンデスリーガでプレーするには、スピードが不足している」と現地メディアから批判を浴びてきた吉田麻也。今年1月にセルティックから加入したDFモリッツ・イェンツとセンターバックコンビを組んで以降、本来のパフォーマンスを発揮している。

 シャルケは22試合を終えて3勝7分12敗。依然として最下位に沈んでいるが、ブンデスリーガ自動残留圏内の15位VfBシュツットガルトとはわずか3ポイント差である。それだけに吉田麻也とイェンツにかかる期待は高まるばかりだ。