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冨安健洋に序列低下危機…アーセナルの右サイドバック補強計画で新展開

冨安健洋 写真:Getty Images

 カタールW杯日本代表DF冨安健洋(24)のアーセナルにおける序列低下が現実味を帯びている。アーセナルは右サイドバックの補強を計画しているが、ここにきてラ・リーガ(スペイン1部)レアル・バリャドリード所属のU19スペイン代表DFイバン・フレスネダ(18)にアーセナル移籍の可能性が浮上している。

 フレスネダは身長182cmで右利き。レアル・マドリード、レガネスの下部組織をへて、昨年1月に17歳という若さでバリャドリードのトップチームでデビュー。今季はここまでリーグ戦で7試合に先発出場しているほか、昨年8月にはU19スペイン代表でもデビュー。今年1月にもアーセナルやニューカッスル・ユナイテッドなど複数クラブからの関心が報じられていたが残留している。

 一方、アーセナルの右サイドバックでは今季ここまでイングランド代表DFベン・ホワイト(25)がレギュラーを務めてきたものの、直近数試合で低調なパフォーマンスを露呈。冨安健洋は今月15日のマンチェスター・シティ戦でバックパスが中途半端になり、ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネ(31)に先制ゴールを決められている。

 そんな中、欧州の移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏がアーセナルの補強を展望。英メディア『CaughtOffside』のインタビューにて「アーセナルは右サイドバックのオプションを探しており、フレスネダを依然として高く評価している。彼を追うために定期的にスカウトを送っているんだ」とコメント。

 『CaughtOffside』はロマーノ氏の発言をうけて「ベン・ホワイトと冨安健洋はどちらも右サイドで十分な攻撃のクオリティをもたらしておらず、アーセナルはアップグレードが必要だと考えている」と綴っている。

 なおイタリア紙『トゥットスポルト』は今月18日に「アーセナルは冨安健洋のアップグレード版として、インテルからデンゼル・ダンフリースの獲得を狙っている」とリポート。しかしロマーノ氏は「現時点では、アーセナルとインテルの間でダンフリースに関する交渉があるとは理解していない」と、イタリアメディアの報道内容に懐疑的な見方を示している。