ベルギー1部リーグで日本人選手が活躍する中、カタールW杯日本代表FW上田綺世(24)もサークル・ブルッヘの絶対的ストライカーとして君臨。同選手が将来、サークル・ブルッヘに巨額の移籍金を残してステップアップ移籍するとの見方が現地で広まっている。
上田綺世は昨年7月、明治安田生命J1リーグ・鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。加入当初は本職でないトップ下での起用が続き、本来のパフォーマンスを発揮できていなかった。しかし昨年10月から前線2トップでレギュラーに定着すると、ゴール量産体制に突入。カタールW杯後も勢いは止まらず、リーグ戦22試合の先発出場で10得点をマークしている。
そんな中ベルギー紙『Het Nieuwsblad』は、サークル・ブルッヘのSD職(スポーツディレクター)を務めるカルロス・アビナ氏の手腕を特集。有望株を相次いで獲得し、既存戦力を高額な移籍金で売却するというサイクルが確立されている現状を紹介している。
また上田綺世については「アビナ氏は上田綺世を獲得した時に『彼は少なくとも10ゴールを決める』と明言していたが、実際にそうなっている。サークル・ブルッヘは上田綺世の獲得で100万ユーロ(約1億4000万円)を費やしているが、彼を数倍の金額で売却するだろう」と評価。
サークル・ブルッがリーグアン(フランス1部)ASモナコと提携していることに触れた上で「このようにしてサークル・ブルッヘはASモナコのミニチュア版への道を順調に進んでいる。(有望株の獲得、積極的なメンバーの入れ替えにより)欧州の中で最も若いクラブであり続けている」と綴っている。
サークル・ブルッヘは一時期リーグ最下位に沈んでいたが、上田綺世の本領発揮とともに白星を積み重ねて9勝8分8敗と8位まで浮上している。19日に行われるクラブ・ブルッヘとのダービーマッチを前に、上田綺世にかかる期待はさらに高まっている。
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