日本代表・海外組 日本代表

森保ジャパンに宿敵!日韓W杯指揮のトルシエ氏がベトナム代表監督就任

フィリップ・トルシエ監督(写真左) 写真:Getty Images

 ベトナムサッカー連盟(VFF)は今月16日、かつて2002年の日韓W杯で日本代表を率いていたフィリップ・トルシエ氏のベトナム代表監督就任を公式発表。2026年のFIFAワールドカップ・アジア予選で森保ジャパンと対戦する可能性がある。

 ベトナム代表は韓国人であるパク・ハンソ前監督のもと、カタールW杯のアジア予選でベトナム代表史上初となる2次予選を通過。横浜FC所属FWグエン・コン・フォン(27)や元セレッソ大阪所属GKダン・バン・ラム(29)らを擁する中、最終予選では1勝1分8敗とグループB最下位に終わっていた。

 しかし昨年3月29日に埼玉スタジアムで行われた森保ジャパンとの一戦で1-1と引き分け。1961年以来となる対日本戦での勝ち点獲得で注目を集めると、昨年12月から今年1月にかけて行われたAFF三菱電機カップ2022(東南アジアサッカー選手権)では準優勝に輝いている。

 パク・ハンソ氏はAFF三菱電機カップ2022を最後にベトナム代表監督を退任。以前からトルシエ氏招へいの可能性が報じられていたが、今月16日になって両者は2026年7月までの3年半契約によりサインを交わしている。

 またトルシエ氏は2019年9月から2021年5月にかけてU19ベトナム代表を指揮。当時のU19ベトナム代表メンバーの一部選手がA代表でプレーしていることもあり、VFFはパク・ハンソ監督の後任として同氏に白羽の矢を立てたとみられる。

 日本代表対ベトナム代表では、2021年11月のカタールW杯アジア最終予選で解説を務めた元日本代表MF松井大輔(41)が「パク・ハンソ監督すごい嫌いなんでね。日本が」、「日本製品を使わないとか、めちゃくちゃ言われたことがありますから」と語ったことでも注目を集めていた。

 2026年のFIFAワールドカップ・アジア予選でもベトナム代表と対戦する可能性のある日本代表。サムライブルーを知るトルシエ氏の存在は、森保ジャパンにとって脅威になるだろう。