Jリーグ サンフレッチェ広島

広島が移籍金4億円要求で交渉破談も…ジュニオール・サントス巡り新展開

ジュニオール・サントス(写真右) 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・サンフレッチェ広島でプレーしていたブラジル人FWジュニオール・サントス(27)は2022シーズン終了後にブラジル1部ボタフォゴFRへの期限付き移籍期間が満了。クラブ間交渉の破談によりボタフォゴFR残留は厳しいとみられていたが、ボタフォゴFRは依然として同選手の2023シーズンの構想に含めているようだ。

 ジュニオール・サントスは柏レイソルや横浜F・マリノスなどをへて昨年からサンフレッチェ広島でプレーしていたが、昨年8月にボタフォゴFRへ期限付き移籍。ボタフォゴFRでは当初ベンチ要員という立場だったが、リーグ戦ほぼ全試合で先発出場するなど右サイドハーフでレギュラーに定着していた。

 ボタフォゴFR幹部は同選手のパフォーマンスを高く評価すると、昨年12月にサンフレッチェ広島へレンタル期間の延長を打診。しかしサンフレッチェ広島は同選手との契約期間が2023シーズン終了後までということもあり、完全移籍での放出のみに応じるほか、移籍金300万ドル(約4億円)を要求。

 ブラジルメディア『iG esporte』は12月下旬に「ボタフォゴFRとサンフレッチェ広島は合意に至らなかった。ジュニオール・サントスはJリーグへ戻ることになる」と報じていた。

 しかしブラジルメディア『Canal do TF』のジャーナリストであるチアゴ氏は、今月15日に「ボタフォゴFRは2023シーズンのジュニオール・サントスを維持するために、新たなオファーを準備している」とリポート。

 これによると、ブラジル1部サンパウロが同選手の獲得に興味を示す中、選手本人はボタフォゴFR残留を望んでいるとのこと。『Canal do TF』は「ジュニオール・サントスがサンフレッチェ広島の2023シーズンのメンバーリストに含まれていない」と綴っている。

 なおボタフォゴFRは、ブラジル人FWエジガル・ジュニオ(31)の獲得オファーをV・ファーレン長崎に提示したものの、V・ファーレン長崎は却下。V・ファーレン長崎が移籍金として100万レアル(約2500万円)の要求したと報じられる中、ブラジルメディア『Fogao NET』はエジガル・ジュニオの獲得を巡る方針についてクラブ内部で意見が一致しないと伝えていた。