明治安田生命J2リーグ・徳島ヴォルティスは今月2日、ブラジル人DFカカ(23)と2023シーズンの契約を更新したと公式発表している。そんな中、徳島ヴォルティスと欧州クラブによる同選手の移籍交渉が破談に終わっていたことが明らかになっている。
カカは2021年2月、当時ブラジル2部のクルゼイロから徳島ヴォルティスへ完全移籍。来日1年目からセンターバックの主力選手としてチームを支えると、2022シーズンもJ2リーグで26試合に先発出場。クラブ幹部から高評価を受けると、年明けに契約更新で合意している。
同選手と徳島ヴォルティスの契約内容については、2021年2月にブラジル国内メディアが「4年総額200万ドル(獲得当時約2億3000万円)、500万ドル(獲得当時約5億7600万円)の契約解除条項の付帯」と報道。
これまでブラジル1部アトレチコ・パラナエンセや古巣クルゼイロなどブラジル国内の複数クラブが同選手獲得に動いていたが、徳島ヴォルティスは400万ドル(約5億3000万円)以上の移籍金を要求したと伝えられている。
そんな中、ブラジルメディア『Tretis』はロシアメディアの報道を引用した上で「スパルタク・モスクワがパラグアイ代表DFアレクシス・ドゥアルテ獲得でセロ・ポルテーニョと合意。移籍金450万ユーロ(約6億4000万円)を支払って、保有権の80%を得る」とリポート。
これによると、スパルタク・モスクワが当初カカの獲得に動いていた模様。ドゥアルテ獲得時に条件とほぼ同様のオファーを徳島ヴォルティスに提示したものの、クラブ間合意に達することはなかったという。
なおスパルタク・モスクワは国内リーグ10度の優勝を誇っているが、2016/17シーズンを最後にタイトルから見放されている。それでもほぼ毎シーズン欧州カップ戦に出場しているほか、2022/23シーズンもリーグ戦17試合を終えて首位ゼニト・サンクトペテルブルクから勝ち点6差の2位につけている。
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