Jリーグ セレッソ大阪

福岡からC大阪移籍の背景告白!クルークス「今季J1終了2カ月前に…」

ジョルディ・クルークス 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・セレッソ大阪は7日、アビスパ福岡からベルギー人MFジョルディ・クルークス(28)を完全移籍により獲得したと公式発表している。そのクルークスがセレッソ大阪移籍に至るまでの背景や決断理由を明かした。7日、ベルギー紙『HLN』が伝えている。

 同選手は昨年1月、オランダ2部ローダJCとの契約を解除してアビスパ福岡へ加入。サイドからのドリブル突破や決定力を武器に来日1年目から結果を残すと、今季は序盤から右サイドハーフでレギュラーに定着。リーグ戦23試合の先発出場で4得点と攻撃陣に欠かせない存在となっていた。

 そんなクルークスとアビスパ福岡の契約期間は来年1月までと、ベルギーメディア『VOETBAL』が昨年1月に報道。アビスパ福岡サポーターからは同選手の残留を求める声が沸き起こっていたが、契約満了間近とみられるタイミングでセレッソ大阪への完全移籍が決まっている。

 選手本人は母国メディアのインタビューにおいて「アビスパ福岡のみなさんには、僕を信頼して引き留めようと努力してくれたことにものすごく感謝しているよ。だけどセレッソ大阪はJ1リーグ終了の2カ月前、僕に素敵で具体的なオファーを提示してくれたんだ。その後は物事を整理するのに少し時間がかかったけど、最終的には移籍を決断した。僕のキャリアにおいてステップアップだね」と、セレッソ大阪からオファーが届いたタイミングを告白。

 「セレッソ大阪は日本国内でトップレベルのクラブだ。今季は来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を巡って上位争いを繰り広げる中、5位でシーズンを終えた。それにYBCルヴァンカップでは決勝まで勝ち進んだ」

 「セレッソ大阪のスタイルは、アビスパ福岡よりも僕の理想に近いね。僕がアビスパ福岡とサインを交わした時、アビスパ福岡はJ1へ昇格したばかりということもあり、守備的なアプローチだった」

 「アビスパ福岡の守備的なスタイルは、ひとりのサッカー選手として成長するのには良かった。だけどセレッソ大阪ではより攻撃的なスタイルのもとプレーできるようになるだろうし楽しみだね」と、移籍決断の理由に両クラブのプレースタイルのちがいを挙げている。

 また移籍を決断する際に迷ったことを聞かれると「家族のことで一番迷ったんだ。子供たちは福岡で落ち着いて、新しい生活を送っていた。だけどまた転校しなければならない。涙が出てくるね。大阪は福岡から飛行機で2時間もかかるので、転校しないといけなかった。でも僕たち家族がどこに住んで、どこに通うかは決まっている。それが心強いよ」と語った。