かつてヴィッセル神戸や清水エスパルス、セレッソ大阪、東京ヴェルディを率いていたスペイン人のミゲル・アンヘル・ロティーナ氏が、日本文化や日本人の性格について語った。11月30日、スペイン・マドリードの日刊紙『ラ・ラソン』が同氏のコメントを伝えている。
ロティーナ氏はレアル・ソシエダやビジャレアルなどスペイン国内の複数クラブをへて、2017年にJリーグ挑戦。東京ヴェルディを2年つづけてJ1昇格・参入プレーオフに導いたほか、セレッソ大阪時代には守備の重きを置いた戦術の浸透に成功し、上位争いを展開。清水エスパルスやヴィッセル神戸ではいずれもシーズン途中で解任となったが、5年以上日本で過ごしていた。
そんなロティーナ氏はスペイン国内のインタビューで日本について「伝統や習慣が非常に閉鎖的な国」とコメント。日本の失業率が低い理由を聞かれると「日常的に生活している外国人はほとんどいない。外国人労働者が少ないから、失業率も低いんだ」と語っている。
それでも日本人の性格を聞かれると「日本人は他人に迷惑をかけようとしないから、一生懸命働くと評価してくれる。(他国と比べて)最も他人に対して敬意を払うんだ」と、リスペクト精神に好印象を抱いていることを明かした。
また監督業を再開するタイミングについては「今は家族や友人と楽しく過ごしながら、サッカーのことも考えている。気持ちが穏やかなんだ。(監督として)サッカーの世界に戻るのは難しいけど、何が起こるか分からないからね。もしかしたら、日本に戻るかもしれない。何事もうまくいくことを祈るばかりだよ」とJリーグ復帰に含みを持たせている。
なおロティーナ氏は今年8月、日本人選手の特徴について「彼らの大きな長所は、向上心があること、疲れを知らないこと、1日4時間トレーニングしても翌日にはまた4時間トレーニングをすることだ。嫌な顔ひとつしない」
「犠牲の上に成り立っているので、技術や戦術の向上能力は高い。だがその反面、競争力や遊び心に欠けるところがある。1対1の守備に積極性がない。攻撃面の戦略では多くのプレーを用意しているのに、守備面では苦しい、ブロックに迫力がない」と自身の見解を述べていた。
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