ASモナコ所属FW南野拓実は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバーに選出。一部から批判を浴びる中、今月6日にはFWオナイウ阿道を擁するトゥールーズ相手にアシストをマーク。ASモナコのフィリップ・クレメント監督が同選手の成長ぶりを称えるとともに、カタールW杯での活躍も期待している。
南野拓実は今年6月、出場機会を求めてリバプールからASモナコへ完全移籍。サイドハーフで先発起用やフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、9月中旬以降はレギュラーからベンチ要員へ降格していた。
また9月27日のキリンチャレンジカップ2022・エクアドル戦でも本来のパフォーマンスを発揮できず、トップ下を巡るポジション争いでアイントラハト・フランクフルト所属MF鎌田大地から後れをとったとの見方が広まっている。
それでも今月6日のリーグアン第14節・トゥールーズ戦では右サイドハーフでスタメン出場すると、60分に自らのクロスから追加点を演出。現地メディアから高い評価を受けるなど、アピールに成功していた。
そんな中、クレメント監督は11日の記者会見で南野拓実について言及。「前節のトゥールーズ戦(でのパフォーマンス)には満足しているし、トレーニングでの成果も見られた。彼は毎週のように成長している」
「ただ文化の違いもあるわけだし、適応するのに時間が必要だったということも忘れてはいけない。ロッカールームの雰囲気やこのクラブのプレースタイルにもどんどん溶け込んでいる」と語るなど、同選手の成長ぶりに目を細めている。
また南野拓実がカタールW杯に臨むことについては「彼がカタールW杯で大きな成果を上げて、我々のもとに自信をつけて帰ってくると私は信じている」とコメント。スペイン代表やドイツ代表相手に本来のパフォーマンスを発揮することを期待している。
カタールW杯の日本代表発表直後に「スポンサー枠で選ばれた」という批判を浴びた南野拓実。クレメント監督のコメントを踏まえると、日本国内で沸き起こっている反対意見を結果で黙らせるための状態になりつつあると考えられる。
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