脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
今2022シーズンより、川崎のレジェンドであるMF中村憲剛(2020年引退)がつけていた背番号「14」を継承したMF脇坂泰斗。クラブを連覇に導くことは叶わなかったが、5ゴール9アシストと背番号に恥じない活躍を見せてくれた。
昨今の川崎は、主力選手が相次いで海外移籍を果たしている。そんな中でも安定した強さを維持できているのは、脇坂をはじめクラブに残る選手たちが軸となり、新戦力との融合を図れていることが大きい。カタールW杯本大会に臨むメンバーには、現在でも同じ川崎に属するDF山根視来のほか、元川崎という意味では田中碧、三笘薫らもおり、脇坂も招集されればチームへの順応が早いであろうことは容易に想像できる。
27歳という脂の乗っているこの時期にW杯に出たい気持ちはもちろん高いだろう。しかし、決して今後も招集されないと決まったわけではない。近年日本のサッカーを牽引するクラブの主軸選手として、今後の去就も含めて注目の選手であることは間違いない。
西村拓真(横浜F・マリノス)
今年初めて日本代表に選出された横浜F・マリノスのFW西村拓真。残念ながらW杯本大会メンバーからは落選となった。横浜FMへは今季からの加入だが、早い段階でフィットし優勝の立役者になっている。
最前線ではなくトップ下の位置での起用が多かったが、やはり持ち味の得点力は変わらず自身としても久々の2桁10ゴールを挙げた。特にJ1最終節の神戸戦(11月5日)では、決勝点にもなる勝ち越しゴールを決めており勝負強さも見せている。
カタールW杯のグループリーグでは、これまでのアジアでの戦いとは異なり少ないチャンスを生かせるかが勝負になるだろう。そんな中で、西村の優れた得点感覚と勝負強さが必要になる場面も十分考えられるのではないだろうか。
町野修斗(湘南ベルマーレ)
23歳とまだまだ将来が楽しみな湘南ベルマーレのFW町野修斗も、カタールW杯のメンバーからは落選となった。しかし、町野にとって今2022シーズンが飛躍の年になったことは間違いないだろう。自身初となる2桁13ゴールをマークし得点ランキング2位につけた。また、7月にはEAFF E-1サッカー選手権に臨む日本代表に初めて招集され、大会得点王となる3ゴールを記録している。
現在の日本代表には、かつてのFW岡崎慎司(シント=トロイデンVV)のような点取り屋はいない。今季のようにゴールという結果で町野が成長を見せることは、所属クラブだけでなく日本代表にとっても今後大きな力となる。今回は残念ながらメンバー入りを果たせなかったが、まだまだ若い町野にとってむしろ勝負はここからの4年となるだろう。
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