
三竿雄斗(大分トリニータ)
1年でのJ1復帰を目指す大分トリニータ。2022シーズンのリーグ戦終盤は、同じ降格組(徳島、仙台、横浜FC)との熾烈な順位争いとなったが、なんとかプレーオフまで漕ぎつけた。開幕前は、昨シーズンまで長くクラブを率いてきた片野坂知宏監督の退任により、大分のサッカーがどうなるのかが注目された。序盤戦は5戦勝ち無しと先行きが不安視される状況にもなったが、多くの主力選手が残留していたことが功を奏し、人を変え立ち位置を変えながら徐々に元の強さを取り戻していった。
そんな今季の大分の軸となっていたのがDF三竿雄斗だ。三竿は今季全試合にスタメン出場。加えてそのほとんどでフル出場を果たしている。シーズン序盤は、サイドでの起用もあった三竿。しかし、リーグ戦が進む中で4バックの内側、3バックと、慣れ親しんだポジションやシステムに移行されるに連れ安定感も増した印象だった。
直近の2試合はいずれも敗戦(山形戦0-3、FC琉球戦0-1)と嫌な流れで迎えるプレーオフ。今季フル稼働の三竿だが、1年でのJ1復帰のためにももうひと踏ん張りに期待したい。

ディサロ燦シルヴァーノ(モンテディオ山形)
2022シーズン最終節までもつれ込んだ、プレーオフ枠を争う戦い。その最後の1枠に入ったのがモンテディオ山形だ。最終節は同じくプレーオフ枠を争っていた徳島との直接対決だったこともあり、難しい試合も予想されたが、結果は3-0と見事な勝利でプレーオフへの進出を決めている。
この直接対決でも2ゴールを挙げるなどし、夏以降の山形の原動力となっているのが、FWディサロ燦シルヴァーノだ。今夏、J1の清水エスパルスから期限付き移籍で山形へ加入。清水では出場機会をほとんど得られておらず、活躍の場を求めていたことは間違いない。
山形加入後は初戦となったブラウブリッツ秋田戦(7月17日)で早速アシストを記録すると、3戦目の町田ゼルビア戦(7月30日)で移籍後初ゴール。以降リーグ戦終了までで計17試合に出場し8得点と改めて攻撃力の高さを示した。
思えば2020シーズンには、当時J2のギラヴァンツ北九州で18得点を記録しているディサロ。清水では出場機会を得られなかったが、今季の活躍が彼本来の力と言っても過言ではないだろう。山形にとって久々のJ1復帰(2015年以来)のため、ゴールに飢えるディサロに注目だ。
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