シャルケ所属の日本代表DF吉田麻也(34)は副キャプテンやレギュラーはく奪の可能性が伝えられる中、14日のブンデスリーガ第10節・ホッフェンハイム戦で先発出場。シャルケが0-3で敗れたこともあり厳しい評価が与えられた一方、レギュラー死守への明るい材料も残している。
吉田麻也は今季ここまで公式戦ほぼ全試合でフル出場。ただ8月27日のブンデスリーガ第4節・ウニオン・ベルリン戦で5失点に関与するなど安定感を欠いているほか、現地メディアからは再三にわたり「ブンデスリーガで通用するスピードに欠けている」と指摘されている。
またドイツ誌『ビルト』の報道によると、シャルケのフランク・クラマー監督は今月8日のブンデスリーガ第9節・バイエル・レバークーゼン戦で敗れた後に緊急ミーティングを実施。吉田麻也について「副キャプテンの交代が議題に挙がった」とし、ベンチ要員降格の可能性とあわせて伝えていた。
しかし同選手はDFセップ・ファン・デン・ベルフ(20)の負傷離脱もあり、ホッフェンハイム戦でも先発出場。ただシャルケは2本のPKを含む3失点で完敗。依然として復調のきっかけをつかめていない。
試合後、ドイツメディア『RUHR24』は吉田麻也に対して「3.5」(6段階評価で「1」が最高点)と及第点以下の評価を与えると「シャルケの守備はどこへ行ったのか?吉田麻也も相手選手の侵入を許すことがあった。前半23分には(相手FWの)ジョルジニオ・ラターにパスを出してピンチを招いた」と守備面のパフォーマンスを批判。
ただ一方で「シャルケのディフェンスリーダーがメモすべきことは、この試合で7度のデュエルほぼすべてで勝利したことだ」と、対人守備の強さを評価している。
スピード不足をはじめ不安材料を露呈し、シャルケ低迷の要因として批判を浴びていた吉田麻也。レギュラーはく奪の可能性が伝えられているが、ホッフェンハイム戦でのパフォーマンスを踏まえて次節以降の先発出場が考えられる。
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