Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸・吉田孝行監督の広島戦VARエリア侵入は?ジャッジリプレイに注文の声

吉田孝行監督 写真:Getty Images

 スポーツの定額制動画配信サービス『DAZN』は今月11日、明治安田生命J1リーグ第32節などを対象とした「Jリーグジャッジリプレイ」の配信をスタート。ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島では、サンフレッチェ広島所属DF今津佑太(27)が一発退場となった事象について取り上げられている。ただ、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定中におけるヴィッセル神戸の吉田孝行監督の振る舞いに対して、より深い解説を求める声が沸き起こっている。

 この一戦では前半4分、サンフレッチェ広島が敵陣右サイドでフリーキックを獲得。MF浅野雄也(25)がペナルティエリアにボールを放り込むと、今津佑太の右足裏が前川黛也の顔面に激突。西村雄一主審はOFR(オンフィールドレビュー)によりピッチサイドで映像を確認すると、今津佑太に対してレッドカードを提示している。

 ただOFR中に、レフェリーレビューエリア(RRA)に吉田孝行監督が入り込むと、西村雄一主審と言葉を交わしたほかVAR用のモニターを確認。国際サッカー評議会(IFAB)の定める競技規則では、選手やチーム関係者などがRRA内に入った場合には原則として警告の対象となっている。

 そのためツイッター上では「監督が来るのはダメ」、「何があったか説明を」、「ルール上どうなのかな」という吉田孝行監督の行動に対する疑問の声が上がったほか、「Jリーグジャッジリプレイで取り上げてほしい」という要望が殺到していた。

 また昨季限りでサンフレッチェ広島を退団した清水航平も、試合後に自身のツイッターアカウントを更新。「VARって審判だけみれるじゃなかったけ?」と投稿すると、サンフレッチェ広島サポーターなどから賛同の意見が寄せられている。

 しかし今回の「Jリーグジャッジリプレイ」では、VAR介入前の判定や今津佑太にレッドカードが提示されるまでの過程、判定の妥当性を解説。吉田孝行監督の行動についてはほとんど触れられず、SNSユーザーから「残念です」、「今津佑太のレッドカードよりも、吉田孝行監督についてもっと話してほしかった」といったコメントが寄せられている。

 なおこの一戦は、ヴィッセル神戸が4-0で勝利。リーグ戦残り3試合となる中、J2自動降格圏の17位清水エスパルスから5ポイント差の12位に浮上している。一方のサンフレッチェ広島は3位につけているが、来季AFCチャンピオンズリーグ出場圏外の4位セレッソ大阪に4ポイント差まで迫られている。