レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英(21)は8日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節のマンチェスター・ユナイテッド戦で決勝ゴールにつながるPKの獲得に貢献。現地での評価を高める中、スペインメディア『Fichajes』がレアル・マドリード復帰の可能性について報じた。
久保建英は7月19日にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍。先月15日のラ・リーガ開幕節・カディス戦でいきなりゴールをマークするなど好調ぶりをアピールしている。
また今月3日のラ・リーガ第4節・アトレティコ・マドリード戦では、今季初めてベンチスタートに。それでもマンチェスター・ユナイテッド戦でスタメンに復帰すると、後半に左サイドからのドリブル突破やクロスなどで何度もチャンスを演出する。
そして59分には元スペイン代表MFダビド・シルバ(36)とのパス交換からアルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネス(24)のハンドを誘発。このハンドにより獲得したPKをスペイン代表MFブライス・メンデス(25)が決めると、レアル・ソシエダはこの1点を最後まで守り切って勝利している。
決勝点を演出した久保建英は、スペイン紙『Noticias de Gipuzkoa』がチーム内最高点の「9」(10点満点)を与えられるなど現地メディアから称賛を浴びている。
その中『Fichajes』は「レアル・マドリードが久保建英を見失うことはない」という見出しをうち、レアル・マドリード復帰の可能性について考察。「この日本人の今季開幕直後のパフォーマンス、特にマンチェスター・ユナイテッド戦でのパフォーマンスには、レアル・マドリードが関心を持って見守っている」
「久保建英は左サイドでプレーし、ビクトル・リンデレフを苦しめた。この日本人はその優れた縦への姿勢、技術、スピードを発揮し、UEFAヨーロッパリーグの舞台で存在感を発揮した。それに彼はまだ21歳だ」と、マンチェスター・ユナイテッド戦でのプレーを称えている。
そして「レアル・マドリードは久保建英をレアル・ソシエダへ放出した際、買い戻しオプションを盛り込んでいる。それに今もなお、久保建英の保有権の50%を持っている」
「それにビニシウス・ジュニオールがスペイン国籍を取得したことにより、EU圏外の外国籍枠に余裕が生まれた」とし、久保建英復帰の可能性があるという主張の根拠を提示した。
なお久保建英はレアル・マドリード在籍時、EU圏外の外国籍選手枠に関する問題により復帰が厳しいとの指摘が飛び交っていた。そのEU圏外の外国籍選手枠はブラジル代表FWビニシウス・ジュニオール(21)、ブラジル代表DFエデル・ミリトン(23)、ブラジル代表FWロドリゴ(20)の3選手に適用されていたが、今月にビニシウス・ジュニオールがスペイン国籍を取得。1枠余裕が生まれており、現在ジローナへレンタル移籍中のMFヘイニエル(20)などの復帰が噂されている。
コメントランキング