アビスパ福岡所属のブラジル人FWルキアン・アラウージョ(30)が3日深夜、自身のツイッターアカウントを更新。明治安田生命J1リーグ第28節・名古屋グランパス戦で、非紳士的なプレーに及んでMFジョルディ・クルークス(28)のゴールをアシストした理由を明かした。
この試合では、前半21分にクルークスが負傷すると、名古屋グランパスの選手がタッチラインにボールをけり出してプレーが中断していた。しかしアビスパ福岡のスローインで試合が再開されると、ルキアンはスローインのボールを名古屋グランパス側に返すことなく、ペナルティエリア内に構えていたクルークスへクロスを供給。クルークスがシュートを放ちゴールネットを揺らした。
すると、元オーストラリア代表GKミチェル・ランゲラック(34)をはじめ複数選手がルキアンに詰め寄るなど、名古屋グランパス側はエキサイト。両クラブの監督が話し合った末、名古屋グランパスのキックオフ後にアビスパ福岡の選手たちは一切動かず、FW永井謙佑(33)がゴールマウスに流し込んでいる。
負傷者が出てプレーが中断した際の紳士協定を破ったルキアンやクルークスは、名古屋グランパスサポーターやJリーグファンから批判を浴びている。
その中、ルキアンは試合後に「今日の私のプレーに後悔はしていません。私を知っている人なら、私がフェアプレーを支持する男であることを知っているはずです」
「倒れている選手がいるままプレイが続行、名古屋先制の前に、審判がプレーを止めるべきでした。だから、私はあの行為をとりました。私は、アビスパをこの状況から抜け出すために全力を尽くしています。残念ながら、勝利はできませんでした。その上、批判されるのは悲しいです」
「現時点では何を考えるべきか整理つきません。ただ、アビスパのユニフォームを着ている限り、私はピッチ上で自分のベストを尽くします。アビスパ、サポーターの皆さんは下位で苦しむのはふさわしくないです。ありがとう」(原文ママ)とツイート。
問題視されているプレーへの見解やアビスパ福岡への思いを綴ると、アビスパ福岡サポーターから「ルキアンのプレーは悪くない」、「いつもリスペクトを持っていることくらい分かっているよ」、「大丈夫だよ」と励ましのコメントが数多く寄せられている。
ただ一方で、他クラブのサポーターからは「アビスパのサポーター以外の多くがあなたに失望している」、「非常に残念」、「反省してほしい」、「擁護できない」という声が上がっているほか、同選手への誹謗中傷も見られる。
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