FC東京下部組織出身のFW原大智(23)は先月、レンタル期間満了によりシント=トロイデンVV(STVV)を退団。スペイン2部デポルティーボ・アラベスに復帰しているが、STVV再加入が現実味を帯びているようだ。29日、デポルティーボ・アラベスの専門サイト『noticias de Alava』が伝えている。
原大智は昨年8月、アラベスからSTVVへレンタル移籍。シーズン前半戦は日本代表FW林大地(25)とポジション争いを繰り広げていたが、今年1月にFW鈴木優磨(26)が鹿島アントラーズへ復帰したこともありレギュラーに定着。2021/22シーズンのジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)全34試合中20試合の先発出場で8ゴール3アシストと結果を残していた。
そんな原大智については、STVV幹部が完全獲得に動いていることを明かしていたものの、先月7日にSTVV退団が正式決定。しかしベルギーメディア『VOETBAL』は今月28日、STVVが同選手の再獲得に向かう可能性を指摘している。
すると『noticias de Alava』は「現時点でアラベスのストライカーは、ママドゥ・シラ、ミゲル・デ・ラ・フエンテ、原大智の3人だけである。ただこの3人の将来は全く正反対だ。フエンテはプレシーズンに良い感触を残している。一方でシラと原大智は、アラベスでの居場所を保証されておらず、退団する可能性のあるリストに名を連ねている」
「原大智は昨シーズンSTVVで目覚しい活躍を見せたが、アラベスの練習試合では1分もプレーしていない。この出場機会の少なさに加え、STVVが彼の再獲得に前向きであること、彼がまだアラベスとの契約を1年残していることを踏まえると、(アラベスでの構想外は)事実である」と説明。原大智の今夏アラベス退団が既定路線との見方を示した。
なおSTVVの立石敬之CEO(最高経営責任者)は今月に行われた新ユニフォーム発表会の際、今夏の移籍期間における日本人選手獲得に前向きな姿勢を見せている。またベルギー国内の複数メディアは、STVVのベルント・ホラーバッハ監督がストライカーの獲得を望んでいると伝えている。
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