明治安田生命J1リーグの浦和レッズに所属するデンマーク人FWキャスパー・ユンカー(28)に中国クラブからオファーが届いているようだ。28日、デンマーク紙『B.T.』が伝えている。
同選手は昨年4月にエリテセリエン(ノルウェー1部)のFKボデ/グリムトから浦和レッズへ完全移籍。昨季はグロインペイン症候群に悩まされたものの、リーグ戦15試合の先発出場で9ゴールをマーク。ただ今季はここまでリーグ戦で4試合の先発出場にとどまるなど、コンディションに問題を抱えている。
そんなユンカーの去就を巡っては、昨夏の移籍ウィンドウでヴィッセル神戸が浦和レッズに対して移籍金3750万デンマーククローネ(約6億6000万円)によるオファーを提示していたものの、浦和レッズが却下したとデンマークメディアが報道。
また、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)の複数クラブやリーグアン(フランス1部)のナント、セリエA(イタリア1部)のジェノアなどが移籍先候補に挙がっていたものの、『B.T.』は今年1月に「ユンカーと浦和レッズが2024シーズンまでの契約延長で合意に達した」と伝えていた。
しかし『B.T.』は今月27日に「中国、デンマークのスターストライカーを引き抜くか。“こんにちは”から“ニーハオ”へ」という見出しのもと、ユンカーに中国移籍の可能性があることを報道。記事では「ユンカーは浦和レッズで活躍しており、日本でビッグな存在だ。このユンカーの活躍は海を越えて中国にも伝わっており、とあるメジャーな中国クラブが獲得に乗り出している」と綴られている。
そして中国クラブの具体的な動きについては「中国クラブによる最初のオファーは却下されている。だが、ユンカーが中国のサッカー界で活躍することになれば、彼はおそらく素晴らしいサラリーアップを期待できるだろう。中国の給与水準は歴史的に非常に高く、クラブはヨーロッパのトップクラブと選手獲得で競争できる」と説明している。
ただ中国では昨年9月に国内大手不動産会社の『中国恒大集団』が総額30兆円以上の負債を抱えていることが判明。経済危機のあおりを受ける形で中国スーパーリーグ(中国1部)所属クラブの大半が財政難に陥っていると伝えられている。
くわえて昨季終了後にはブラジル出身の中国帰化選手が次々と中国クラブを退団。中国メディア『捜狐』は今年2月に「中国スーパーリーグに所属する7割以上のクラブが給与未払い状態であり、所属選手たちに減給を求めていることが明らかになった」と報じている。
なお、ユンカーはAFCチャンピオンズリーグ東地区グループステージでも直近2試合でベンチ外となっおり、サポーターから同選手のコンディションを心配する声が上がっている。
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