
サッカー日本代表は今年11月にFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、6月6日にブラジル代表と対戦することが正式決定している。ただ、ブラジル代表のチッチ監督はW杯組み合わせ抽選会前の時点で日本代表と対戦する可能性に不満を漏らしていたようだ。24日、ブラジルメディア『R7』が伝えている。
ブラジル代表はカタールW杯南米予選で1試合未消化ながらも、無敗でW杯本大会出場権を獲得。グループリーグではカメルーン代表、セルビア代表、スイス代表との対戦が決まっている。ただ、今年6月の代表ウィークにUEFAネーションズリーグが開催されることもあり、欧州勢とのマッチメイクが不可能に。結局、日本代表との対戦が決まったほか、韓国代表との親善試合開催もほぼ確実と伝えられている。
『R7』はW杯組み合わせ抽選会後のブラジルメディアによるチッチ監督へのインタビュー内容を紹介。記者が「グループリーグでヨーロッパやアフリカの代表チームと対戦するならば、親善試合でアジア勢と対戦する価値はあるのか」と質問すると、指揮官は「グループリーグで(アジア勢と)対戦する可能性に関係なく、ないね」と吐き捨てたという。
そしてブラジルサッカー連盟(CBF)の会長が日本代表や韓国代表とのマッチメイクを認めたことが今月19日に報じられると、チッチ監督はメディア取材に対して「アジア勢はダメだ!」と怒りをあらわにしていたようだ。
また、『R7』はCBFによる対戦国の選定について「カタールW杯前のCBFの準備作業は素人同然だ。チッチ監督はアフリカ勢やヨーロッパ勢との親善試合を必要としていたが、CBFは日本と韓国を手配した」と批判している。
なお、ブラジル代表は敵地で日本代表や韓国代表と対戦した後、オーストラリアのメルボルンでアルゼンチン代表との親善試合に臨む。また、今年9月の代表ウィークでは再びアルゼンチン代表と対戦するほか、メキシコ代表と激突する可能性が報じられている。
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