
中国代表の低迷
中国代表も難しい時期を続けている。国をあげての強化を行なってきたものの、前述の2002年の日韓ワールドカップ初出場以降はW杯を逃し続け、しびれを切らしたのか近年は資金力に頼った短期的な強化が目立つ。
中国のクラブチームでプレーする外国籍選手を帰化させ、前線に強力なスカッドを置き、そこにボールを集めるという方法でW杯を目指したのだ。
ところが前述したクラブチームの経営難により「金の切れ目が縁の切れ目」という、ことわざ通りになってしまう。帰化した選手達は次々にチームを退団。今カタールW杯ではアジア最終予選まで進出し日本と同組となったが、今年1月に対戦した時には数多くいた帰化選手が0名にまでなっていた。

資金力に頼りきった強化策の先に
アジアにおいて強豪の一角に位置していた中国代表、そしてクラブチーム。さらに上を目指すべく国をあげての強化策やクラブチームの豊富な資金力を駆使した結果、むしろアジアでの立ち位置は下がってしまっている。
Jリーグも1993年の誕生当初は世界的な外国籍選手を獲得しており、中国スーパーリーグはその背中を見ていたのかもしれない。ところがその後には大きな差が生まれている。数え切れないほどの要因が関わっているが、簡単にいえば「外国籍選手から教わろう」としたJリーグと、「外国籍選手の力を借りよう」とした中国スーパーリーグの違いがあるのではないだろうか。
中国サッカー界はバブルが弾け、即戦力として代表チームに力を与えていた帰化選手は、チームを去った。だが長期的にみれば、これは裾野を広げ指導者の育成を進めるなど、地道な強化策に転換するチャンスになり得るのではないだろうか。
真の集団スポーツであるサッカーにおいて、その国のレベルを全体的に上げるための近道はない、と理解した時、「眠れる獅子」の目覚めへの大きな1歩となるはずだ。
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