シャルケは日本代表DF板倉滉(25)を買い取りオプション行使により、マンチェスター・シティから完全獲得する可能性が伝えられていたが、ここにきて大きな問題に直面しているようだ。20日、ドイツメディア『フースバル』が報じている。
同選手は東京五輪終了後の昨年8月19日にマンチェスター・シティからシャルケへレンタル移籍。2日後の2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第4節・ヤーン・レーゲンスブルク戦でデビューすると、第5節・フォルトゥナ・デュッセルドルフ戦以降はリーグ戦全試合でスタメン出場している。
さらに今月9日開催の第29節・ハイデンハイム戦では1-0で迎えた52分、ペナルティエリア内でパスを受けて2度の切り返しで相手選手を交わすと、右足を振りぬいてゴールネットを揺らし、チームの勝利に貢献。シャルケは17日の第30節・ダルムシュタット戦でも勝利し、リーグ戦残り4試合の時点で首位に立っている。
そんな板倉滉については、マンチェスター・シティとシャルケの取引内容に買い取りオプションが盛り込まれている。選手本人はシャルケでのプレー続行を望んでいることを明かしていたが、シャルケの幹部はブンデスリーガ昇格を果たした場合にのみ、買い取りオプションを行使することを複数回にわたり示唆していた。
『フースバル』の報道によると、買い取りオプションの設定金額は500万ポンドであるとのこと。昨年8月の時点では580万ユーロ(約8億1000万円)だったが、今年4月時点の為替レートでは600万ユーロ(約8億3000万円)を超えている模様。くわえて買い取りオプションの行使期限が6月16日に設定されていることも明らかになっている。
また、シャルケのルーベン・シュレーダーSD(スポーツディレクター)はクラブ首脳陣から「イタクラを獲得する前に、高額な移籍金収入を得る取引を少なくとも1回は成立させなければならない」と注文を受けているという。
板倉滉についてはブンデスリーガ昇格の場合はマンチェスター・シティからの完全移籍が既定路線と伝えられていた。しかし為替レートの変動や買い取りオプション行使の期限により、シャルケは今季成績にかかわらず同選手獲得がより難しくなっているかもしれない。
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