アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は今年1月下旬以降、負傷により公式戦での出番がない。その中、アーセナルの補強計画が冨安健洋の今後に影響を与える可能性があるようだ。17日、英メディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。
同選手は昨年8月31日にボローニャからアーセナルへ完全移籍。9月11日開催のプレミアリーグ第4節・ノリッジ・シティ戦でデビューすると、すぐに右サイドバックのレギュラーに定着。リーグ戦16試合で先発出場していたが、1月20日開催のカラバオカップ(イングランドのリーグカップ戦)準決勝2ndレグ・リバプール戦で右ふくらはぎを負傷していた。
冨安健洋は今月に入って復帰の可能性が再三にわたり伝えられており、現時点では20日開催のプレミアリーグ第20節・チェルシー戦でのメンバー入りが予想されている。また、冨安健洋の控え要員だったポルトガル代表DFセドリック・ソアレス(30)が2月以降に台頭している。
その中『フットボール・ロンドン』はアーセナルの現状について「ある程度優秀かもしれないが、もう一段階上のレベルに到達するための重要な要素がまだ欠けている。リーグ戦3連敗にくわえて、キーラン・ティアニー、トーマス・パーティ、トミヤスの負傷離脱により、プレミアリーグでのトップ4入りというミッションは崩壊の危機に瀕している」と説明。冨安健洋の定位置である右サイドバックをはじめ、複数ポジションで補強を行う必要があると主張している。
そして右サイドバックの陣容については「トミヤスの加入により、当初は右サイドバックの不安は解消されたが、再び不安がよぎりつつある。トミヤスはこれまで印象的なパフォーマンスを見せていたが、問題は彼がしばらくプレーできる状態でなかったということだ」
「彼の欠場により、セドリック・ソアレスが代役を務めることになったが、多くのファンは彼の信頼性と一貫性に納得していない。トミヤスとセドリックのクオリティの差は明らかであり、真剣に考えなければならない問題だ」と冨安健洋の負傷離脱がチームに与える影響の大きさを説明している。
そして右サイドバックの新戦力候補には、現在アーセナル下部組織出身のU18イングランド代表DFブルック・ノートン・カフィー(18)を指名。カフィーはアーセナル下部組織で頭角を現すと、今年1月にアーセナルU23からEFLリーグ1(イングランド3部)のリンカーンへレンタル移籍。リンカーンでは2月以降にレギュラーに定着しており、1ゴール1アシストをマークしている。
また、『フットボール・ロンドン』は「リンカーンの監督はカフィーがいつかアーセナルのトップチームでレギュラーとしてプレーする日が来るだろうと信じている」と、リンカーン監督のカフィーに対する期待度の高さも紹介している。
アーセナルの右サイドバックは現状、冨安健洋がファーストチョイスであることが予想される。ただ、冨安健洋の復帰時期やソアレスの今後の出来次第では、今夏の移籍ウィンドウで新たな競争相手がやって来るかもしれない。
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