明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスは今月8日、オーストラリア人であるロス・アロイージ氏のアシスタントコーチ就任を公式発表している。そのアロイージ氏がJリーグ移籍に至るまでの過程を明かした。12日、オーストラリアメディア『オプタス・スポーツ』が伝えている。
現在48歳のアロイージ氏は、2008年にAリーグ(オーストラリア1部)のウェリントン・フェニックスFCで現役引退。2010年からオーストラリア国内地域リーグのウェスト・アデレードSCやアデレード・ユナイテッド女子チームを率いると、2015年7月から2020年5月までブリスベン・ロアーFCのアシスタントコーチを担当していた。
そして2020年9月にアデレード・ユナイテッド男子チームのアシスタントコーチに就任。元清水エスパルスの指宿洋史や、現在ファジアーノ岡山でプレーする元U23オーストラリア代表MFステファン・ムーク(26)などの指導に当たっていたが、先月23日に退団が正式決定。今月はじめに横浜F・マリノスのアシスタントコーチに就任している。
そんなアロイージ氏は『オプタス・スポーツ』のインタビューに対応。横浜F・マリノス行きを決断した理由を聞かれると「ケビン・マスカット(現横浜F・マリノス監督)から電話があって、少し話をしたんだけど、コーチングスタッフになることに興味があるかと聞かれたんだ。正直、考えることはあまりなかったね」
「Jリーグやアジアのビッグクラブでコーチをすることは、とても簡単な決断だったね。家族のことやアデレード・ユナイテッドのことも考えなければならなかったが、Jリーグでケビンとともに仕事するのがある意味、とても魅力的だったんだ」と語っている。
また、ケビン・マスカット監督との関係については「ケビンとは長い付き合いだ。1996年のオリンピックチームで一緒にプレーしたんだけど、彼がキャプテンを務めていたんだ。彼のことについては長い間知っている。彼のもとでコーチをしていたし、彼と対戦したこともある。一緒にプレーしていたし、彼は良い友人でもある」とコメントを残している。
そして横浜F・マリノス所属選手の印象を聞かれると「ブラジル人選手がなかなか良いね。仲川輝人も特別な選手だけど、ブラジル人選手がかなり頑張っているね」とコメント。2019シーズンのJ1得点王・最優秀選手であるFW仲川輝人(29)の名前を挙げている。
なお、横浜F・マリノスは今季ここまでリーグ戦10試合を消化して勝ち点18を獲得。首位の川崎フロンターレを2ポイント差で追う展開となる中、今月16日からAFCチャンピオンズリーグ東地区グループステージに臨む。
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